それでも「嫌われないリーダー」を目指すべき理由

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1000人以上の経営者へのインタビューを15年近く続けてきた藤沢久美氏の最新刊『最高のリーダーは何もしない』。

藤沢氏は優秀なリーダーに求められる資質について、繊細で大胆なこと、嫌われないことなどを挙げる。その真意とは?

トップリーダーたちは、
繊細さと大胆さを併せ持つ

以前、経団連の機関誌向け新春対談で、2年連続で司会を務めさせていただいたことがあります。経団連会長だった奥田碩(元・トヨタ自動車社長)さんの対談相手は、当時、総理大臣だった小泉純一郎さんでした。

奥田さんは、豪放磊落な方といった印象でしたが、実際にお会いしてみると「気遣いの人」でした。小泉首相のお話が何度も脱線してしまったりするなか、司会役の私を気遣って、何度もさり気なく助け舟を出してくださいました。

もちろん小泉首相も、その場に集まっていた経団連幹部のみなさんを楽しませるために、いろんな話題を提供してくださり、2人のトップリーダーの人間としての温かさを体験させていただきました。

また、2年前のダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)では、安倍晋三総理の英語スピーチを拝見する機会がありました。
日本の総理大臣がダボスで英語のスピーチをするのは初めてのことでした。本番前にうっかりその会場に入ったところ、ちょうど安倍総理がスピーチのリハーサルをしている最中でした。

最高のリーダーは何もしない
最高のリーダーは何もしない
藤沢 久美 著
<内容紹介>

なぜいま、内向的で、心配性で、臆病で、繊細であることが、よいリーダーの共通点なのか? ビジョンによって人を動かす「静かなリーダーシップ」を通じて、自己躍動するチームをつくる秘訣とは? 1000人以上の社長に取材してきた著者が語る「次世代リーダー」へのエッセンス!!

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