いいリーダーほど「本音」を言わない

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1000人以上の経営者へのインタビューを15年近く続けてきた藤沢久美氏の最新刊『最高のリーダーは何もしない』。

優秀なリーダーの条件は「頼れるボス猿」ではなくなったという。では、リーダーにはどんな資質が求められるのか。藤沢氏が語る。

いいリーダーほど本音を言わない

これまで誰にも言ってこなかったことですが、じつはラジオ番組「社長トーク」を収録する際にこだわってきたルールが1つあります。

それは、収録部屋に入るのはゲストの社長さんと聞き手の私だけにするということです。

社長インタビューとなると、必ずと言っていいほど、秘書や広報担当者の方が同伴されますが、大変失礼ながら、収録の際にはブースの外で音声を聞いていただくようにお願いしています。もちろん、私のほうにもアシスタントはつけません。

なぜそうしているかといえば、優秀なリーダーは驚くほど繊細だからです。

リーダーの多くが、「気配り」タイプです。そばに誰かがいると、発言に気を遣ってしまい、本音を語ってもらえないことがあります。

とくに、広報担当者などが発言メモをつくってくださっていると、できるだけメモに沿ったコメントをしようと配慮されたり、ついつい社員の表情を気にされたりするものです。

最高のリーダーは何もしない
最高のリーダーは何もしない
藤沢 久美 著
<内容紹介>

なぜいま、内向的で、心配性で、臆病で、繊細であることが、よいリーダーの共通点なのか? ビジョンによって人を動かす「静かなリーダーシップ」を通じて、自己躍動するチームをつくる秘訣とは? 1000人以上の社長に取材してきた著者が語る「次世代リーダー」へのエッセンス!!

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