老後に「気づけば一人ぼっち」の悲哀...お金がなくても幸せになれる「友人作り」の始め方
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定年後の仕事の喪失感や収入減など、先のことを心配する人はたくさんいます。余裕資金があるのに越したことはないですが、必要な余裕資金は人によって差があります。それは「幸福度」が違うからです。実は年収に関係なく、家族と友人の存在が人の幸福度を高めることがわかっています。特に友人が少ないバブル世代の50代は、老後に「気が付くと一人ぼっち」という悲哀を味わうことにもなりかねません。今のうちから幸福度にとって効果のある友人を作ることが大事です。いったいどんなタイプの友人がいいのでしょうか。(生活経済ジャーナリスト 柏木理佳)
お金を貯めることよりも重要な
「老後の幸せ」のための準備
実際に生活が苦しい高齢者も増えていて、余裕資金が100万円あれば幸せと感じる人もいれば、1000万円あっても幸せを感じない人もいます。それは幸福度に個人差があるからです。
その幸福度ですが、友人がいれば年収は関係なく幸福であるということが、様々な調査結果からわかっています。つまり、今から老後のために必死にお金を貯めることばかりに注力するのではなく、特に友人が少ないバブル世代は、友人作りを始めて将来の幸福度を高める準備をしたほうがいいということです。では、どうすれば幸福度が高まるのでしょう。
米ダートマス大学のデービッド・ブランチフラワー教授らによる世界132カ国の幸福度の調査では「収入・資産」や「健康」などとは無関係に、幸福度は年代が進むごとにU字カーブを描くことが明らかになっています。日本や英国などの調査でも同様の結果が見られており、最も低いのは仕事や子育てのストレスが大きい47〜48歳で、先のことを考えず目先のことを楽しむ20代と80代が高くなっています。
定年後は仕事の責任がなくなり、子どもが自立して家から出て行き、ストレスも減ります。さらに、50代だと実現不可能な願望をまだ持ち続けていますが、定年後はこの願望を手放して、ありのままの自分を受け入れるようになります。
既婚者はシングルやバツイチと比べて幸福感が大きく、さらに友人にも影響を受けています。お金ではなく家族、友人が幸福度を高めているのです。今、必死にお金を貯めることだけに注力するのではなく、手に入れておくべきなのは友人なのです。
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