タリバン「最速の無血入城」は米軍植民地統治の当然の帰結
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タリバンが10日で制圧
米軍協力者全員の脱出は困難
日本の1.7倍の面積を有するアフガニスタンでは、8月6日にタリバンが攻勢に出てから足掛け10日で、カブールに15日に無血入城、全土を平定という世界の戦史上例のない早さで勝利を収めた。
「9・11テロ」を契機に米国が介入し支配をしてきた約20年間、主として米国が育成してきたアフガン政府軍と国家警察隊はほとんど無抵抗で逃走し、米国が2.2兆ドル(約250兆円)を投じて築いた体制は「砂上の楼閣」のように崩壊した。
バイデン大統領は8月20日の記者会見で、「米国人1万3000人を避難させた。今後救出が必要な米国人は1万ないし1万5000人、アフガン人の米国への協力者が5万ないし6万5000人」と述べた。その後、1日2000人以上が脱出している様子だが、空前の大脱出劇の成否は見えていない。
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