「たまごっち」が25年間で味わった挫折と成功とは
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流行は日々変化する。そのため、社会現象ともいえるほどの人気を博しても、一度のブームで終わってしまうコンテンツや商品がほとんどだ。空前の大ヒットを記録した「たまごっち」は、ブームの終焉とともにひっそりと販売を終えたが、その数年後に2度目のヒットを飛ばした稀有(けう)な存在だ。(清談社 真島加代)
2年で4000万個を売り上げた
第1次たまごっちブーム
老舗玩具メーカーであるバンダイの大ヒット商品の一つ「たまごっち」は、96年に発売された携帯型育成玩具。ユーザーが液晶画面に映し出されたキャラクターのお世話をして成長させるゲームとして、10代を中心に人気を集めた。
「当時の資料には、バンダイのトラックが走っていると『たまごっちが出荷されているらしい』という噂が広まって人が集まってくるので、トラックに描かれたバンダイのロゴを隠して走行していた、というエピソードが載っていました。私自身は、第1次たまごっちブームの頃は幼かったのであまり記憶はないのですが、正直想像もつきません(笑)」
そう話すのは、バンダイの開発担当・安田江利果氏。ほかにも、たまごっちの入荷を教えてくれる店員が話題になったり、育成を代行する業者が現れたりと、たまごっちにまつわる逸話は多く残されている。
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