三菱商事が純利益の王座死守、伊藤忠を退けた「隠し玉」とは?【決算報20春】

ダイヤモンド編集部
有料会員限定
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
ダイヤモンド決算報Photo by Satoru Okada、REUTERS/AFLO

こんな「隠し球」を持っていたのか――。五大総合商社の2019年度決算が出そろい、連結純利益を巡る首位争いは三菱商事に軍配が上がった。「奪首」目前で敗れた伊藤忠商事の社員からは、そんな切歯扼腕の声が上がる。業界トップの座を死守すべく、王者が放った「隠し球」とは一体何か。(ダイヤモンド編集部 重石岳史)

19年度も伊藤忠の野望を粉砕
王者三菱が出した「衝撃」の決算

決算公表前、商社業界の上位2社が提示していた連結純利益目標は、三菱商事が5200億円、伊藤忠商事が5000億円というものだった。

ただしこれは昨年11月時点の見通しであり、第4四半期(2020年1〜3月)に入って原油価格の急落や新型コロナウイルスの感染拡大が顕在化。三井物産や住友商事、丸紅は決算公表前の4月までに資源ビジネスを中心とする減損損失を既に公表していた。

同様に資源権益を持つ三菱商事も減損は不可避ではないか――。純利益の着地点は4000億円台後半、対する伊藤忠は5000億円を維持し、上位2社が逆転する"下克上"が起きる――。市場ではそんな観測が渦巻いていた。

この記事に関連する企業

あなたにおすすめ

特集

アクセスランキング

  • 最新
  • 昨日
  • 週間
  • 会員

最新記事

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /