8月のお盆休みの日曜日の午後、福島の高校生たちとマシュマロ・タワーを作りました。
福島県の複数の有力高校の1年生生徒80人が自主的に参加した、東京の大学や進学関係機関を訪ね、東京に進学した先輩たちの話を聞く、夏休みの3日間の参観セミナー。このうち90分間をいただき、イノベーションとリーダーシップについて無給ボランティアとして講義。酷暑の中でしたが、ひとりの生徒も居眠りせず、大学院の学生にするのと同じ内容の講義に聞き入っていただきました。その集中力に感動。
Photo1 講義の後半は、6人一組のチームに分かれ、マシュマロ・チャレンジに挑みました。スパゲティ20本とテープと紙ひもとマシュマロ1個を使い、18分間でスパゲティを骨材にしててっぺんにマシュマロを載せ、その高さを競い合うのです。イノベーションを起こすプロジェクト演習の教材として、世界の名だたる大企業から幼稚園児まで、数万人がチャレンジしている有名な演習です。上の写真は、どのようなタワーを組み立てようか、と真剣にチームで議論している様子。
Photo ×ばつデザイン思考によるイノベーションの加速。福島の高校生たちからわたくしが学ばせていただいた、よき夏の日曜日でした。お世話になった先生方、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
- 2013年08月22日(木) 23:32:04|
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お盆休みを利用して、慶應SDMを修了後起業している卒業生のうち2個所を訪問してきました。
一人目は、大手物流メーカーを退職後、慶應SDMの修士課程に入り、2年間システムエンジニアリングをばっちり学び、アプリケーション開発の会社を立ち上げたのでした。
慶應SDM起業家2 神田駅近くのインキュベーションオフィスを訪ねると、夜遅くまで頑張っている様子。当初予定していたスマホアプリより、PCアプリの開発の方がうまくいきつつあるのだとか。わたくしの訪問の目的は地域活性化研究の新たな方法論にもとづくアプリの応用についてでしたが、問題意識がとても近く、話が弾みました。さすが、慶應SDMの卒業生です。お盆はほぼ休み返上でコツコツと頑張っておられました。
慶應SDM起業家1 もう一軒は、この春にオープンしたばかりの、秋葉原駅近くの新しい食品・農業関係スペース「ちゃばら」に入っている起業家たち。自然農法や有機農法などで栽培された、身体によい野菜やはちみつを販売しているのだそうです。彼らは慶應SDMに入学して、「農業の六次産業化」ということばが流行るずいぶん前から、新しい価値を生み出す農業をシステムズ・エンジニアリングの方法論で研究していたのでした。夢が実り、卒業後に起業。お盆休みの日曜日夕方にもかかわらず、お店にはひとが一杯でした。
スタンフォード大学やMITなど、米国の大学・大学院では、起業を目指して頑張る学生が多いのだとか。日本の大学・大学院もようやく起業指向の学生たちが増えたきました。苦労は絶えないとは思いますが、日本のイノベーションの加速のために、彼らにはぜひ頑張ってもらいたい。いきいきとした前向きエネルギーを慶應SDMの卒業生たちからいただいて、彼らの起業の現場をあとにしました。
- 2013年08月18日(日) 22:35:06|
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