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大高 美貴:著
出版社: 防衛弘済会(2008年4月8日) 読後感:☆
女一人旅。 世界80カ国以上の最深部を旅した著者が、独自の視点で綴る、世界路地裏ドキュメント。
チャンネル桜でお馴染みの、大高 未貴の本。世界を見聞した著者によって、あの国の知られざる一面が明かされる。
上海、香港、ハルピン、長春(新京)、瀋陽(奉天)、ペシャワール、テヘラン、バチカン、ベネチア等。
まぁ、一生行くことはないだろう地域ではあるが、シナや西アジアなんかはなにかとヤバイ地域で世界を騒がすから、知っておいて損はないだろう。
反日のシナ、反米の中東など、一面的にしか知らなかったが、たとえば中東なんかは実は宗教の締めつけにうんざりしていて、ひそかに欧米の音楽や映画が大好きな人たちが多いってことである。思わず、"だろうなぁ"と思ってしまった。今どき戒律でガッチガチな生活なんか誰が好き好んでするかって話だ。
この本を読んで感じたことは、著者のあとがきに凝縮されて書かれていた。つまり、日本人に生まれて好かったということ。いかにこの国が恵まれているかと、感謝するほかない。
「この街で高いものは、日本製の電気製品と海外への亡命ビザと賄賂。安いものは人命と銃と麻薬です」と云う、アフガン亡命者。
「生まれ変わったら二度と中国人には生まれたくない。豚になったほうがマシ!」と云うシナ人。
"アフガニスタンやパキスタンでは、元共産主義者や殺人狂、強姦魔のムジャヒディンがタリバンの仮面を被ってアフガン政府の中枢に存在した"
"タリバンを、欧米に敵意を燃やす狂信的テロリスト集団、またはアフガン再建、復興に命をかけた聖戦士の一団と単純に捉えると、真のアフガン情勢が何も見えてこない"
人間の本性ってものを見つめれば、本書で報告されている実態に納得するだろう。「そんなもんだよ人間って」と思うはずである。
アメリカ・イスラエルが中東の悲劇の根源であるかのような見方は、ものごとの一面しかみていないということだ。
"「問題は神だ!わずか1平方キロの旧市街に非寛容な3つの神様が互いにいがみあいながら君臨している」と憎々しげに舌うちをした"というユダヤのジャーナリスト。
宗教ってやつは問題を拗らせるなぁ。「信者」と書いて"儲かる"と読ませるとは実に滑稽ではないか。しかし真実を突いていると云える。
日本人の融通無碍な、時に無節操にも見える宗教との付き合い方が、やっぱり一番利口なんではないだろうか。
ところでシナ人は、戦時中の日本兵がいかに残酷であったかという宣伝工作を世界中で仕掛けているが、それに対して著者が面白い指摘をしている。
日本の漫画家、小林よしのり氏に触発され、2005(平成17)年、中国で『論日本』という反日国策(?)漫画が発売されたが、それには"日本人は食人が好きなので死体を砂糖漬けにして食べた""日本軍は残虐で、殺し尽くし、焼き尽くし、奪い尽くす三光作戦を展開した"などの記述がある。アメリカの心理学者S・キーンの『敵の顔』によれば「敵のイメージは自我の否定的側面から構成される」とある。つまり「自分たちならこうする。だから日本人もそうなるに違いない」という深層心理から生まれた記述なのだ。ちなみに日本語の"光"に「殺す、焼く、奪う」といった意味はない。
ところで"生きて虜囚の辱めを受けず"という戦陣訓は日清戦争の時に生まれたものだ。日本兵が中国側に捕まったら最後、想像を絶する拷問が待ち受けていた。生きたまま耳を切られ、目を潰され、腕や足を切られ、何週間もかけてジワリジワリといたぶられながら殺された。そこで日本軍の司令官が「敵の捕虜になったら最後、地獄の苦しみを味わう。そうなるまえに自決せよ」と部下に指令を出した。それを第2次世界大戦の時、東條英機がまとめたものが戦陣訓で、いわば中国との戦争から生まれた軍人心得なのだ。(P20〜21,魔都・百年の呪縛)
これは知らなかった。だが、知ってもまったく驚かない。シナ人の残虐さは常識であるからだ。歴史が証明している。それを指摘している本に、ラルフ・タウンゼントの「暗黒大陸 中国の真実」があるし、「中国の戦争宣伝の内幕」というフレデリック・V・ウィリアムズの本もある。
ウィリアムズの本も酷かった。あんな薄い本なのに、読むのが辛かった。発狂した。
それは兎も角、シナ人の残虐性はシナ人によって編まれた「水滸伝」なんかを読んでもはっきり分かる。人を殺すということにかんして見せるシナ人の驚くほど乾いた感性に、唖然とさせられるのだ。
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