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読後感:☆
【目次】
道鏡
梟雄
織田信長
狂人遺書
家康
イノチガケ
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安吾の歴史観と人物観・人間観を読む。
信長、秀吉、家康等々、安吾は史上の人物を英雄視して書かないところが面白い。
司馬遼太郎などを読んで、血湧き肉躍る思いを味わったら、安吾のちょっと醒めた目線で歴史を見つめてみたい。
朝廷の女性政治。天下人たちの武勇伝。神の教えを布教するため、海を渡ってきた伴天連の宣教師。
高貴な血筋の皇室だって、いにしえの時代はもっとドロドロした人間模様を見せていただろう。帰化人との確執。正統性の証明。古事記や日本書紀の編纂もそのためか。
武士道と云ったって、死ぬのが本統に怖くなかったら狂人だ。腹を切る恐怖を思わないわけはない。天下人になっても憂いは消えぬ。
処刑の際に神を疑わない者など居ようか。
安吾を通して過去を見る時、饐えた匂いがする。オレにとっては、そこがこの作家の魅力ではある。
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