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アホでマヌケなマイケル・ムーア
David T. Hardy、 Jason Clarke:編著
【時代の寵児か? 偽善者か?
映画『華氏911』でブッシュ再選阻止を企む
マイケル・ムーアの虚実を暴く
全米ベストセラー!
日本にも熱狂的ファンを持つマイケル・ムーア氏ですが、映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』や著書『アホでマヌケなアメリカ白人』で話題になる前の経歴は、あまり知られていません。本書では、『ボウリング......』以前のムーア氏の言動や作品について調べ上げ、そのダメダメな過去を白日の下に晒します。
また、ムーア氏の映画では、メッセージを強く主張するために事実の前後関係を歪めたり、あからさまな「ヤラセ」撮影が行なわれたりと、通常のドキュメンタリー映画の作法から逸脱したシーンが多く見られます。本書では、具体的な場面を挙げながら、その手法を詳細に分析・批判しています。
今回の日本語版では、巻頭にデーブ・スペクター氏が特別寄稿。日本の読者に向けて、「マイケル・ムーアのなにが問題なのか」「メディアの発する偏った情報に踊らされないためにはどうすべきか」などを語り、マイケル・ムーア・ブームに警鐘を鳴らしています。】
マイケル・ムーアの名を知ったのは、「ボウリング・フォー・コロンバイン」が話題になってたころだったか。その頃オレはどっちかっていうと反米だったな。なんとなく好かんなアメ公はって感じか。今だって親米ってわけでもないが、アメリカに対する見かたが若干変わってきたのは、「リベラルたちの背信」を読んでからかな。
ムーアのことは、これを読んで分かったとは云えない。ムーアの撮った作品を観てないもんで、ここでいちいち取り上げている作品の内容についても「へ〜、」「そうなん?」、くらいの感想しかない。ムーアが素晴らしいにしろ、その逆にしろ、この御仁の撮ったものを観てない以上評価しにくいわけだ。
元から興味の涌かなかった人物で、むしろ、環境保護活動家的な胡散臭さも感じていたんで、TVででも放送してくれりゃ別だが、あえて映画館まで行こうとまでは思わなかったのだ。
じゃ、いったいなんでそんな興味もない人物のことを書いた本を読んだかっていうと、アメリカ人でありながらアメリカをこき下ろす彼と、日本人でありながら日本をこき下ろす連中がダブったせいだ。
平たく云うと、こいつも結局のところ"アカ"なんじゃねえの?って思ったってこと。
予想通りってとこか。少なくとも本書を読むかぎりでは"アカ"だな。
成功している白人を嫌悪することから、マイカー所有者への敵意、福祉国家に関する議論をすべてスウェーデンの話に帰着させる才能、そして資本主義はいつも金持ちが得れば貧しい者が失うゼロサム・ゲームだという意見など、左翼の偏見のすべてを支持する彼の手法は、ほとんど美しいといっていいくらいだ。(p94,アメリカ左翼はふくれっ面の大男に降伏)
ムーアのやり方について、ここで指摘されている問題点は何かっていうと、要は「画像の切り貼り」による印象操作が甚だしいということである。
つまり、君は"NHK"か?、ってわけさw
例えば「ボウリング・フォー・コロンバイン」では、NRA(全米ライフル協会)の集会で演説する、チャールトン・へストンの映像を切り貼りして見せたという。
この場面におけるムーアのでっちあげを、あたりさわりのない表現で言い表すことはとてもできない。全くの嘘、詐欺行為としか言いようがない。観客を欺くには膨大な編集作業を要したはずだ。実はここで、ムーアはヘストンの演説のそれぞれ5か所から7つの文を引っ張ってきて、そればかりかまったく別の演説からも一部分切り取って、これらひとつひとつをつなぎ合わせたのだ。スピーチを聞く聴衆の静止画像やビデオ画像などを挿入しながら、編集箇所は巧みに処理されているのである。
まず、涙を流す犠牲者の姿を見せてから、その直後にヘストンの言葉が入る。「これだけは言える。死んで手が冷たくなるまで、この銃を放さない」と。まるで犠牲者達に向けて発せられた言葉であるかのように。
そして、ムーアのナレーションと共に広告板の画像が挿入される。これは絶対必要条件だ。そうしなければ、ヘストンの実際のデンバーでのスピーチへ移ることができないのだから。このトリックなしでは、スピーチの途中なのにヘストンはなぜラベンダー色のシャツと紫色のネクタイから、白シャツと赤ネクタイに着替えたんだろう、と観客が疑問に思ってしまう。しかも、背景もくり色から青色に変わっている。画像挿入によって一時的に観客の目を逸らすことで、これら2つの画像を組み合わせたわけだ。(p105〜106,『ボウリング・フォー・コロンバイン』の真実を求めて)
NHKが「JAPANデビュー」でやったのと似てないかい?
9・11関連でもぞくぞく出てくるんだなこれが。ビン・ラディン一族とブッシュ一族が同じ投資会社カーライル・グループに投資していたことから、裏で繋がっているという例の陰謀論だ。
残念ながら、カーライルと関わっているのはブッシュ一族とビン・ラディン一族だけではない。両者に加え、投資家のジョージ・ソロスまでもが投資に仲間入りしているのである。ソロスはやはり大富豪の融資家で、今は極左の反ブッシュ団体「ムーブ・オン(moveon.org)」(インターネット上の政治活動サイト)に資金を供給しており、その結果、この団体は2004年大統領選挙選において、民主党のソフト・マネー(議員ではなく政党に対して贈られる政治献金)調達の面でほぼ主導権を握り、巨額の資金を集めている。(p237,華氏666:それは真実がみるみる歪められていく温度)
興味深い裏話がてんこ盛りで☆3つ付けたい気もするが、いかんせんこの著者たちのこともムーアと同じくらい知らんので、ひょっとしたらムーアと同じ手法で欺かれているかもしれんと一応、警戒しておいての☆2つ。
とは云いつつも、本音はやっぱりこの本を信じてるけどね。どうも左巻きな連中は好きになれんのだわ。もっともらしい理屈と修辞で素朴な人間を欺こうとしてないか。最近本当に世界市民面した奴らに対する嫌悪感が強くなってきたな。
ついでに云っておくと、ブッシュ政権の酷いところを指摘するのはいいが、クリントン政権の8年間の尻拭いをさせられている面もあるってことは認識しておいた方がいい。
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気色悪いことを書くな
自分の文章朗読してみろ 死にたくなるからww
投稿: あああ | 2013年3月17日 (日) 15時21分
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ブサヨ消えろ!
投稿: コメント欄左翼きも | 2016年11月13日 (日) 11時36分