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公安警察の活躍を描いた、長編小説。ZEROとは公安のマル秘部隊とのことであるが、実際にあるのかは不明。
麻生幾の本を読んだのは、これが初である。
おもしろい本だし好く書けていると思うのだが、自分には読みにくい本だった。
カタカナが多いんだ。ほとんど知らない専門用語が頻繁にでてくるので、読んでいてとにかく疲れた。
後半は、ななめ読みでのりきった。
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警視庁公安部外事第二課アジア第一担当部門二係、警部補の峰岸智之は、支那人の作業玉(間諜)をつかって、中国側の情報を調査していたのだが、部下や家族が次々と事故に巻き込まれていく。
で、支那に乗り込んで秘密工作を命じられることになる。
ところが、あのとおりの全体主義一党独裁の国である。ただで済むはずはない。
北京でまともに動けるわけもなく、ちょっとした振る舞いでも怪しまれ、つけられるはめになる。
遂に捕えられ、過酷な尋問にさらされることになる。
峰岸はいかにして、脱出するのか。
日本国政府は、極秘裏に自衛隊を動かす決断をする。
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日本の公安がどの程度の力をもっていて、どの程度国益を守っているのか不明だが、この小説で一番自分の感情を射抜いた言葉は、"国家の凄み"というひと言であった。
これだよ、国家の凄みってやつだ。これは必要なはずなのだが、ゆとり平和主義の日本人は、これを考えない。
拉致問題を見ても分かるように、国民が被害を受けても国家は救出すらできないし、"しない"のである。
読みながら、いろいろ考える事が多かった。
中共内部の権力闘争や、日本国政府のただただ波風立てないようにと、腫れ物を触るような中共に対する態度なども描いていて、なかなか興味深いものになっていると思う。
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