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2022年9月9日金曜日

MSCP-01 Custom MicPreamp / D.I



アーティスト、ソングライター、ベースプレイヤーとしてマルチに活躍する白神真志朗さん のカスタムギア・MSCP-01を製作しました。

MSCP-01はFloatia DesignsのオリジナルマイクプリアンプHA-02を土台に、白神氏の要望を取り入れ、様々なカスタムを施したマイクプリアンプ/D.Iになります。


2022年6月22日水曜日

Mark Levinson ML-1 Upgraded by F.D.



Mark Levinson ML-1を当方でフルカスタムしたものです。

ML-1はMark Levinsonの歴史では比較的初期のプリアンプになります。

プリアンプとしてはJohn Curl氏がデザインしたJC-2 とほぼ同等の回路と外観を備えていますが、入出力端子を汎用RCAからLEMOに変更、電源コネクターを同じくLEMO(後期はFischer)に変更するなど、より高級感を重視したマイナーチェンジ・モデルになります。

名前もJohn Curlの名前を冠したJCからMark Levinson本人の名前を冠したMLシリーズに変更することによって、オーディオデザイナーではなくブランドホルダー主体のマーケティングを行うという意志がはっきりと感じられます。これ以降のモデルはパワーアンプもMLというモデル名に統一されています。



本機ですが、本体はオリジナルのモジュールが取り外された状態で入荷されました。母体はシリアルナンバー22xx期のもので、スペクトロール製メインボリュームを備えた70年代後半の個体になります。





本体自体に問題はありませんでしたが、モジュールが無い状態では当然ながら、音が出ませんので、すべてのポジションに当方のモジュールをセットしました。

・FLD-01 Line Driver

・FPA-02 Phono Preamp

・EQA-47 EQ Board

・DCF-06 Phono DC

以上のモジュールがセットされています。(モジュールの総額約¥160,000)

オリジナルモジュールはありませんが、より高性能でレンジの広いFloatia Designs製のモジュールに置き換えたことにより、現代のハイエンド・オーディオにも対抗できるサウンドにグレードアップしています。

同時にJC-2/ML-1を現代の機器と組み合わせて使用する際大きすぎるゲイン(+20dB)も+14dBに下げて使いやすくするモディファイも行っています。

フォノ入力はオリジナルのA1カードに似た特性で、入力インピーダンスが47kΩ、33dBゲインというMM用のゲインになっています。MC入力が必要な場合はトランスなどで昇圧してください。

また専用のパワーサプライ(トロイダルトランスを使用したリニア電源)とDCケーブルも新規に製作。電源はPSU側はXLR4pin、本体側がFischerになっています。


標準でのセット内容は、

・ML-1本体とモジュール

・パワーサプライ

・DCケーブル

・LEMO→RCA変換ピン *4 (2ch)

となります。

オールドMark Levinsonが欲しいけど、オリジナルモジュールの摩耗が不安な方、オリジナル構成だと高騰していて手が届かなかった方には是非おすすめできます。

価格は¥185,000とさせて頂きます。

また+¥33,000SiCダイオードとディスクリートレギュレータを搭載した最新型のパワーサプライに変更できます。(納期10日ほど)こちらに変更すると更に音の解像度が上がります。

たった1台だけのオリジナル・カスタムです。これを機ににどうぞ。

購入はコチラ から!


※本機の母体はヴィンテージ・プリアンプです。筐体にはクリーニングで取り切れない小キズや汚れがあります。また天板の六角スクリューがいくつか欠品しております。音質には無関係な部分ですので、ご了承ください。モジュールは1年保証がつきます。

2022年1月10日月曜日

NV1073+ MicPreamp

Neve1073タイプの1chマイクプリアンプ/D.Iです。


NV1073+ Preamp


一般的にNeveタイプのマイクプリアンプというと、有名メーカーの製品ではNeve1272をベースに製作されている場合が多いのですが、オリジナル回路の構成上高いレベルで信号が入ると歪みやすく、ピーキーなソースでは扱いづらいという難点があります。

しかしNV1073+ではNeve1073の回路をベースに、独自のゲイン定数と入力トリムのコントロールを追加。音色はVintage Neveそのままに、大きな入力信号やラインレベルでの入力にも耐えうる非常に使いやすいマイクプリアンプに仕上がっています。

またバランス入力とは別にJ-FETのディスクリートバッファを積んだD.I入力も備えていますので、ギターやベースのライン録音にも1台で対応できます。

電源レギュレータもトロイダルトランスからSBダイオードと高耐久電解コンデンサを組み合わせたオリジナル電源で、安定した+24Vと+48Vを生成し、ローノイズかつ太い音に貢献しています。


このような仕様は以前から1272のMODやFloatia Designsオリジナル製品として製作してきたものを踏襲したものですが、今回の+エディションでは心臓部であるBA283Pプリアンプボードの素子をより厳選してオリジナルの1073/1066に近いサウンドに仕上がっています。

出力トランスはLO1166の互換トランスVTB1148ですが、特殊なDCエージングを施すことで経年変化を経たヴィンテージトランスの状態を再現。特性補正のコンデンサもヴィンテージNOS品を採用。そして、トランスをドライブするパワートランジスタは希少なアルミ缶仕様のモトローラ2N3055(ヴィンテージ)を採用しています。

ヴィンテージサウンドとフレキシブルコントロールの両立した数少ないプリアンプです。

¥190,000 +tax で製作可能。

(削除) 限定生産で残り2台のみです。 (削除ここまで)最後の1台になりました。(納期3ヶ月)


EIA1U depth 250mm case

Input Trans : VTB9045 (Aged) or St.Ives L10468 (Option)

Output Trans : VTB1148 (Aged)

2021年1月29日金曜日

TFDI-02 Bipolar Version

TFDI-02 B.P version


既に定番化しているD.I/プリアンプ、TFDI-02のヴァリエーションモデル TFDI-02 Bipolar Versionがラインナップに追加されました。

TFDI-02の入力素子はJ-FETを採用していますが、本モデルでは通常のトランジスタ(バイポーラトランジスタ)を採用しています。

差動ディスクリートアンプ2段に出力トランスという基本構成はまったく同じですが、入力素子がトランジスタになったことでバイアス回路の定数を変更しているため、入力インピーダンスはオリジナルより低い120kΩとなっています。オリジナルのFET入力と比較するとウォームなサウンドになっています。こちらのほうが好きという方もいると思います。

外観上の違いとしてパワーLEDはオリジナルのに対してこちらは緑色です。

webshopでのみ注文可能な受注生産品となっています。(納期3週間前後)

よろしくお願い致します。


[フレーム]

ベースプレイヤー巌信一郎氏によるレビューです。

2018年11月27日火曜日

LEDレギュレータについて

電源のDCレギュレータというと様々な方式があります。三端子レギュレータのように一本のICで可変電源を作れるような便利なものがあります。

もちろんハイクオリティーを目指すならばフルディスクリートでやるべきです。最近は定電圧素子にLEDを採用したものをメインで採用するようになりました。いわゆるLED電源と呼ばれているようなものです。

2018年2月10日土曜日

Neve1272を改良する(ラインレベルも受けられる!)

Neve1272

一般的にNeve1073,1066等の代用HAとして使われることが多いNeve1272 ですが、実は大きな問題点があります。実際に使ったことがある方は実感したことがあると思いますが、かなり入力が歪みやすいのです。特にマイク録音に関してはソースがピーキーになりやすいですし、マイク本体が真空管マイクなどになると大元の出力が大きめになりますので、余計に歪みやすくなります。しかも、オリジナルのラッキングものにはPADスイッチが付いていないことも多い…と実際エンジニアさんもお悩みの方が多いはず。今回は、そういった一連のウィークポイントを解決する改造を紹介したいと思います。




そもそも入力が歪みやすい原因を探ると 、1272の構造に問題がありました。元々ラインアンプではあるのですが、入力トランス(10648)を通過したあとにそのままアンプであるBA283 へ入力されるようになっています。BA283はご存知の通りシングルアンプで入力初段のエミッタ抵抗値でゲインを調整するようになっているうえ、更に既にトランスの昇圧で+6dbの利得がその前にあります。なのでこの時点で信号が大きくなりすぎます。Neveの動作電圧は+24Vですから元々ヘッドルームも狭いことも相まって、クリップし易かったのです。

つまりこれを改善するにはアンプの初段の手前で信号をある程度トリムする必要性があります。ここで入力を調整しつつ後ろのアンプである程度信号をゲインアップできれば、Neveの音色を活かした音作りも可能になりますね。そこでこのように配線をし直しましょう。

Neve 1272 改造図

追加で必要な部品は5kAカーブのボリュームと240Ω、22Ωの抵抗、あとはトグルスイッチです。
(プッシュプルスイッチ付きボリュームでも可)
入力トランスの負荷抵抗は不要なので外してしまいましょう。

見ての通り、入力トランスの直後に5kAのボリュームで信号をトリムするようになっています。ここで信号を可変で絞ることにより、かなり大きな信号でも歪みづらくなり融通が効くようになります。またフロントアンプのゲイン調整用抵抗(240Ω)は固定にしていますが、ここをトグルスイッチで22Ωに切り替えることにより、ゲインが+18dbとなりますのでトータルゲインは今まで通りトランスの昇圧分を含めて60db近く稼ぐことができます。(リアアンプのゲインを調整する端子“K”はオープンでゲイン固定しています)入力インピーダンスは1.2kΩとなります。

増幅前の信号をボリュームに通して音質的にいいの?と思う人もいると思いますが、ひとまずお試しください。違和感はほぼないですし、しかもゲインがスムーズに可変できるようになった使いやすさのほうに感動すると思います。特に1つの入力でマイク/ラインレベル両方をこのまま受けることができますから、サミング・アンプとして使う場合は非常に便利です。オススメです。

いわゆる1272タイプのクローンはオリジナルの回路を踏襲しているため、このヘッドルームの狭さ・歪みやすさも継承してしまっているのですが、新しくNeveタイプのプリアンプを製作する場合はこちらの回路で作ったほうが良い結果が得られると思います。PADも不要ですしね。

2017年5月18日木曜日

Quad Eight MP404 Traveler

非常にコンパクトになりました

QuadEightのMP404モジュール を持ち運び易いモバイル・ケースにノックダウンしました。

MP404モジュールについてはコチラを参考にして頂くとして。

オーナーの臼井ミトン氏 の「海外や遠征先でも大荷物にならないで気軽に運べる状態にしたい。そしてなるべく小さく&軽く」という要望により2Uの大型ケースからMP404を新しい筐体へ移植することとなりました。旅先にに持っていける“トラベラー”仕様をご所望とのこと。

まず本体を小さくするので、電源は外部PSUから供給する方式に。PSU自体もスイッチング電源を使ってなるべく軽量化を図りました。

一番厄介だったのが、このMP404本体は出力がアンバランスなので、出力をバランスにするにはライントランスをかます必要性があります。いままでは容量に余裕のある2Uケースだったので中に大型のライントランスが余裕で入っていたのですが…。


しかし、トランスという部品はサイズも大きいうえに4つも取り付けなければいけません。あまり奥行きを増やすと今度は筐体を小さくした意味が薄れてしまう…。なのでEdcorの一番小さいサイズのトランスを横向きに4chぶん並べることに。結局ギリギリで収まりました。(本当にギリギリ!)



モバイルケースなのでサイドにはバンドの取っ手もついており、持ち運びやすくなりました。
この大きさの4chディスクリートマイクプリって、たぶん世間にはないと思います。
月末からアメリカで活躍されるようです!

2016年2月2日火曜日

QuadEight Coronado ラッキング

これはまだ手を加えていない状態です

近日中に製作する機材の紹介でもしようと思います。
まずはQuadEIght Coronadoコンソールのノックダウンです。
コンソールの各chからHA+EQを抜き出し、2chぶんを3Uラックにラッキング予定です。
こちらはDaveGroupよりQuadEightのユニットを分けて頂いたことで製作可能となりました。
(完成品の画像等はコチラを参考にしてください)

QuadEightは過去に何度か書いたように、±28Vで駆動するディスクリートオペアンプ、AM-10の力強いサウンドが魅力です。入力にJensen製のマイクトランスが付き、更に3バンドEQも付きますから、今となっては非常に豪華な文句の付けようのない仕様です。それが2ch仕様ですから、様々な使い方ができると思います。

ユニットは今回限りの在庫なのでうちで製作するのは最初で最後になると思います。
いまディスクリートのチャンネルストリップを2chも世間で買ったら30万円以上はすると思いますし、非常にお買い得だと思います。

もちろん当方で販売するヴィンテージユニットは、電解コンデンサーやコネクタなど消耗部分は全て新品に交換してから販売しますので、コンディションも良いです。

興味がある方はお早めにお問い合わせください!

2015年8月14日金曜日

Quad Eight MP404 ラッキング


非常に珍しいQuad EIghtのマイクアンプモジュールMP404を入手できたのでラッキングしました。
昨年からそのうちやろうとは思っていたのですが、なかなか時間が確保できなかったのとパネルの加工に手間取っていたこともありだいぶ先送りになっていました…。
仕事の作業などの合間に私物として作っていたので製作期間は3週間ほどでした。

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