2016年06月
196cmの大男を初めて見たのは小6の時。
テレビでは新日本プロレスとUWFインターの全面対抗戦が流れ、それは東京ドームの動員記録を塗り替える6万7000人を動員した。
前代未聞の8vs8の全面対抗戦、細見で大きくて髪の毛を後ろに縛った不気味な男の顔を見て「TRFみたいだ」と思った。
メインイベントで新日の武藤がUWFの高田を破り、全体でも5対3で新日の勝利。
UWFインターの高山善廣は、6万7000人ほぼ新日ファンのアウェイの中 相手を破り、コーナーに掛け上がって吠えていた。
新日本プロレスを応援していた僕は、不気味な奴がいる。と思った。
試合後、選手バスの前にマスコミが押し寄せてきて一斉に「UWFインターの負けをどう思われますか?」と敗者を責め立てるような質問を浴びせた。
みんな意気消沈する中、高山だけは「俺は勝ったよ!」と吐き捨て車に乗り込んだ。
小6の時「この人なんなんだろ?」と思った、反骨精神の固まりみたいな大男は、大人になって見返すとロックンローラーを見てるよう。(見た目TRFだけど)
その後、高山は数々の団体を渡り歩き、金髪になり、どんどん身体も分厚くなり、PRIDEのリングでドン・フライとお互いノーガードで殴りあって、世間への知名度も上がり「帝王」と呼ばれるようになった。
老舗団体、全日本プロレスで好き勝手暴れまわった時、当時のタッグパートナーにファンから「そんなのは全日本プロレスじゃない」と手紙が来たことを振り返って、
「そんな手紙を送ってきたボンクラ野郎と闘ってた」
「ぶっちゃけた話ね、偉い人に怒られるからビビってやめておこう、という考えは全部外してましたからね。」
大一番のPRIDE初登場、盛り上がること間違いなしのいつもの入場テーマ曲をあえてかけずに入場し「そういう分かりやすい構図で見られるのも嫌」だとも言った。
そんな人の闘いと、言葉にシビれてきたから、この人のトークライブの前座でネタがやれると決まってちょっと最近にはない興奮があった。
我々が初めてネタを試し、未だに月何回も出てることを周りから少し茶化される、土足禁止で駅から少し歩く、若手芸人インディーズの聖地『中野twl』に帝王がやってくる。
このライブを主催する作家 深町哉は元芸人。事務所に同じに日に入った頭のおかしい男。
「お笑いファンにプロレスを」「プロレスファンにお笑いを」
というハードルをあえて自らに課す。芸人の時から頭の中の難解な世界を不器用に表現しようとして一部にコアな人気を博した男は、今それをコアで終わらせないよう精力的に活動を始めた。
奴は今、自分の中のエベレストを登ろうとしているのだ!(高山選手の必殺技エベレストジャーマンとかけたからここでオチです)
参考文献【プロレスの達人】『高山善廣 半世記』から一部引用 IMG_20160622_233801
テレビでは新日本プロレスとUWFインターの全面対抗戦が流れ、それは東京ドームの動員記録を塗り替える6万7000人を動員した。
前代未聞の8vs8の全面対抗戦、細見で大きくて髪の毛を後ろに縛った不気味な男の顔を見て「TRFみたいだ」と思った。
メインイベントで新日の武藤がUWFの高田を破り、全体でも5対3で新日の勝利。
UWFインターの高山善廣は、6万7000人ほぼ新日ファンのアウェイの中 相手を破り、コーナーに掛け上がって吠えていた。
新日本プロレスを応援していた僕は、不気味な奴がいる。と思った。
試合後、選手バスの前にマスコミが押し寄せてきて一斉に「UWFインターの負けをどう思われますか?」と敗者を責め立てるような質問を浴びせた。
みんな意気消沈する中、高山だけは「俺は勝ったよ!」と吐き捨て車に乗り込んだ。
小6の時「この人なんなんだろ?」と思った、反骨精神の固まりみたいな大男は、大人になって見返すとロックンローラーを見てるよう。(見た目TRFだけど)
その後、高山は数々の団体を渡り歩き、金髪になり、どんどん身体も分厚くなり、PRIDEのリングでドン・フライとお互いノーガードで殴りあって、世間への知名度も上がり「帝王」と呼ばれるようになった。
老舗団体、全日本プロレスで好き勝手暴れまわった時、当時のタッグパートナーにファンから「そんなのは全日本プロレスじゃない」と手紙が来たことを振り返って、
「そんな手紙を送ってきたボンクラ野郎と闘ってた」
「ぶっちゃけた話ね、偉い人に怒られるからビビってやめておこう、という考えは全部外してましたからね。」
大一番のPRIDE初登場、盛り上がること間違いなしのいつもの入場テーマ曲をあえてかけずに入場し「そういう分かりやすい構図で見られるのも嫌」だとも言った。
そんな人の闘いと、言葉にシビれてきたから、この人のトークライブの前座でネタがやれると決まってちょっと最近にはない興奮があった。
我々が初めてネタを試し、未だに月何回も出てることを周りから少し茶化される、土足禁止で駅から少し歩く、若手芸人インディーズの聖地『中野twl』に帝王がやってくる。
このライブを主催する作家 深町哉は元芸人。事務所に同じに日に入った頭のおかしい男。
「お笑いファンにプロレスを」「プロレスファンにお笑いを」
というハードルをあえて自らに課す。芸人の時から頭の中の難解な世界を不器用に表現しようとして一部にコアな人気を博した男は、今それをコアで終わらせないよう精力的に活動を始めた。
奴は今、自分の中のエベレストを登ろうとしているのだ!(高山選手の必殺技エベレストジャーマンとかけたからここでオチです)
参考文献【プロレスの達人】『高山善廣 半世記』から一部引用 IMG_20160622_233801
- 2016年06月26日11:37
- uwfinter2012
- コメント:0
- トラックバック:0
- [フレーム]
最新記事
月別アーカイブ