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2025年8月 4日 (月)
第1回WASLIアジア会議 報告(2日目:8月1日)
今日は会議が盛りだくさんで、開会式ののち、午前中に2セッション、午後に4セッションもの講演や研究発表がありました。全体で参加するものや分科会形式のものもあり、中にはろう者と聴者に分かれて開かれたワークショップもありました。海外ではろう者の通訳者の活動が当たり前になっていて、日本よりも活発な印象を受けます。
1_20250804101901 全体講演
2_20250804101901 全体講演
全体としては、アジアのみんなでもっと横のつながりを強くし、もっと団結して、アジア全体の底上げを図り、アジアの国々の地域に応じた最適な手話通訳の形を模索するためにそれぞれの知恵を持ち寄ってお互いに発展していこう!という強く、熱いメッセージが発信されていました。心強いと感じると同時に日本とはどこか温度差があるのでは、という不安感に似たものを感じました。
ろう者と聴者に分かれたワークショップですが、聴者向けは「Beyond Signing: The Challenges and Techniques of Voice Interpreting(音声通訳の課題と技術)」というタイトルでした。それぞれデフファミリー生まれで、オーストラリアの男性聴者2名が講師でした。読み取りに自信が持てない私は、どんな話が聞けるのかと参加してみました。属性や資質から、信頼関係を作る、知識をつける、技術を磨く、自信を持つ、音声言語能力を上げる、対人スキルを上げる...などなど、さまざまな角度からの重要性が挙げられていました。どれも納得できるものばかり。技術ばかりに目が行きがちな私は視野が少し広がった気がしました。そして周りの参加者もみな同様にうなずいているのを見て、課題はどこの国でも同じなのかな、となぜかちょっとホッとしました。
また、研究発表の中にとても印象に残るものがありました。タイトルは「Where Cultures Collide but There is A Passion to Learn(文化が交錯しながらも学ぶ情熱がつながる)」で、モルディブ、パキスタン、スリランカの通訳者が、2023年開催のWASLI韓国会議をきっかけにオーストラリアの講師による研修を受け、人生が変わったという話でした。
3_20250804101901 パキスタン報告
4_20250804101901 スリランカ報告
それぞれ言語や文化、宗教などが異なり、また時差や健康面など困難もありましたが、一緒に研修を受けて知識や技術を身に着け、現在では国内で数少ない通訳者の中でも中心的な立場となり活躍している様子が語られていました。彼らの情熱が伝わってきて、キラキラ輝いているように見えました。日本と比べれば制度面など、まだ発展途中ではあると思いますが、どこかうらやましく感じられ、印象に残りました。
5_20250804101901 研究発表
日本国内にいるだけではなかなか海外の情報は得にくいですが、今回、多くの刺激を受けて、改めて自分や地域などを俯瞰できるよい機会になりました。
(写真・文 国際担当部員 内田美春)