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2025年8月18日 (月)
第1回WASLIアジア会議 報告(全体所感)
第1回WASLIアジア2025会議も無事に全日程を終了しました。
今回の参加者は187人。ろう者が71人、難聴者2人、聴者114人。これまでのアジア会議に比べるとろう者の参加が増えました。国別の参加者は開催国であるマレーシア72人、インドネシア17人、フィリピン17人、やはり近隣諸国は多いですね。次いで日本が15人、デフリンピックの手話通訳やボランティアを担当するので予行練習のために参加したという方もいました。シンガポール13人、香港12人、中国12人、韓国8人、オーストアーラリア4人、インド4人、マカオ2人、モルディブ2人、パキスタン2人。コスタリカ、ドイツ、モンゴル、南アフリカ、台湾、英国、米国からは1人ずつでした。アジアのイベントでしたが、アジア以外の国からも参加があり嬉しいことです。
今回のWASLIアジア2025会議で感じたことは、ろう者の参加が増えたこと。国際手話を使える人が増えたこと。手話通訳者のメンタルへルスに関する発表が多かったことでしょうか。
WASLIは2019年から各地域代表としてろう者と聴者を一人ずつ選出するようになりました。2020年からは新型コロナウイルス感染拡大により移動が制限され、従来のようにどこかの国に集まってアジア会議を開催することができなくなりました。そこで、アジアでは各国のろう者の要望に応えて、精力的にオンラインでの研修やワークショップを開催してきました。その成果か、2023年のWASLI会議 in 韓国や、2024年にインドネシアで久しぶりに開催したアジア手話通訳者会議には、たくさんのろう者が出席しました。
会場では基本的に国際手話が使われます。国際手話の広がりはこの7年間で大きく変化したところかと思います。日本では11月に開催される東京2025デフリンピックに向けて、全日本ろうあ連盟が国際手話講座を開催してきましたが、言語は使用を継続しないと忘れてしまいますね。せっかく習得した国際手話を定着させるためにも、ぜひ今後の国際イベントにご参加ください。
[画像:1_20250818172001]閉会式挨拶
今回の会議では、国際手話の通訳チーム6人とマレーシア手話の通訳チーム7人が通訳を担当しました。ステージの右側には国際手話通訳者が、左側にはマレーシア手話通訳者がそれぞれ配置されました。 国際手話通訳チームはアジアだけでなく、オーストラリアの聴者の通訳者も加わってくれました。ところが、私のなんちゃって国際手話は読み取りにくかったようで(通訳者さん、ごめんなさい...)しばしば通訳が途切れることがありました。そのようなときは、アジアの手話通訳者がすかさずフォローに入り(アジア同士は通じるのか...?)、さらに、アジアろう地域代表がステージ下に移動してきて、私に国際手話をフォローしてくれました。このような手話通訳者の機敏な行動も見事なものです。チームで通訳を担う意識が根付いているように感じました。
[画像:2_20250818172001]WASLIアジア代表挨拶をフォローする通訳チーム
WASLI設立当時、アジアの国会員(全国レベルの手話通訳者協会)は片手にも満たない数でしたが、現在は14協会となりました。手話通訳者の組織が作られるということは、共に課題に立ち向かい、共に嬉しさを分かち合う仲間ができるということです。国ごとに課題は異なるかもしれませんが、それぞれの経験を交流して共に手話通訳の未来を変革していきたいと思います。それがろう者をはじめすべての人が共に生きる社会を豊かにすることになりますから。そして、国内でも各地域の取り組みを全国で共有し、共によりよい未来を創っていきましょう。
[画像:3_20250818172001]WASLIアジア地域代表3人組
(文・写真 副会長 宮澤典子)