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2025年8月 6日 (水)
◆だいやまーく第1回WASLIアジア会議 報告((3日目:8月2日)その1)
3日目は基調報告、論文発表、ワークショップが複数会場で実施されました。
基調講演:「Emotional Intelligence and Mental Health of the Sign Language Interpreter(手話通訳者の感情的知性とメンタルヘルス)」
モンゴルでメンタルヘルスの研究をしているソヨルマー・ラムジャブ氏の基調講演では、手話通訳者は頑張るほどに心身の疲労が蓄積されていき、徐々にパフォーマンスが低下し気づいたときにはバーンアウト寸前になっているケースが多いとのこと。脳の前頭前野にある言語野が過活動となり、無関心、悲壮感が強くなる傾向がある。そうならないために、日ごろから呼吸を整える、手話通訳とは無関係な人たちと会話する、スーパービジョンを受けるなど、「回復すること」を意識づけていくことが大切であるとのことでした。
また、手話通訳時は窮屈過ぎない服装を着用し、長時間同じ姿勢は避ける、終了後の振り返りはネガティブなことばかりではなく、お互いの良かったところやうまくいったことなどポジティブな話をすることなど、健康で手話通訳活動を行うために大切なことであると語られました。
論文発表:「Barriers to Justice - Sign Language Interpreters in POCSO Proceedings(司法への障壁:POSCO手続きにおける手話通訳者)」
インドのレヌカ・ラメシャン氏の論文発表では、インドでは2012年に制定された子どもを性犯罪から守るのための法律「児童性犯罪保護法(POSCO)」と手話通訳の関係が話されました。ろう児も被害を受けているが、手話通訳者は整備されておらず、「A special educator(特別支援者)」としてろう学校経由で介入するとのこと。しかし被害児には十分な教育を受けていない子も多く、手話通訳を超えた支援が必要となっている。手話通訳者の身分の確立と専門的な研修が、ろう児を犯罪から守るための大きな課題となっているとのことでした。
ワークショップ:「AWorld beautiful stories told in sign language(物語の達人:手話通訳者の物語を生き生きとさせる役割)」
韓国のジー・ミキョン氏とマレーシアのアン・ローラ・ベネディクト氏が豊かな表現力について実践を交えてのワークショップを行いました。写真をご覧いただいてもわかるように、物語を感じるとはまさにこのことです。特に聞こえる人がVisual Vernacular(ビジュアル・ヴァーナキュラー)をするためには、ストーリーや登場人物を言葉ではなく、特徴をつかみ映像でイメージし身体で伝えることが大切とのことでした。
スケジュールにはクアラルンプール市内観光ツアーがありました。バス4台でツアーに出発です。まず訪れたBatu洞窟は272段の長い階段があります。
Batu Caves(バトゥケーヴス)の手話は指文字の「む」の人差し指の先を両頬に当てる、日本手話の「笑顔」のような表現です。意味は、この寺院で1月・2月の満月の時期にタイプーサムという体中に針を引っ掛けて山車を牽く苦行が行われることから、この手話は頬に鉄の棒が貫通していると言う意味だそう...衝撃的ですね。
カンファレンス・ディナーで各国の参加者と交流したあとは、クアラルンプールの名所となっているペトロナスツインタワーを見学。夜はいっそう煌びやかでした。
(写真・文 国際担当部員 長山 綾)