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2024年10月31日 (木)

「育ちあい」

2024年1027()10:0012:00 オンライン

全通研入会5年までの会員を対象にした「育ちあい」が開催されました。「育ちあい」は参加者同士が情報や意見の交換を行うために企画しています。

参加申込は30名、当日は欠席もあり26名と理事4名の30名が参加でした。

10時ぴったりに渡辺会長の挨拶から始まりました。

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その後、「手話を学びながら得るもの」と題して、吉野理事の講演がありました。「育ちあい」の目的や吉野理事の手話との出会いから、当時の様子、全通研の取り組みなど約30分話されました。

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講演後、4つのグループに分かれて1時間話し合いました。

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テーマは4つ、グループで自由にテーマを選んで話し合いました。その後、30分は各グループで話し合った内容を、各グループの代表発表をしました。

しろまる手話が上手になるために、手話サークルで学んだり、YouTubeを見たり、カフェでろう者とコミュニケーションを取っている。

しろまる手話サークル以外に月に1回支部の学習会が開催されるので参加して学んでいる。

しろまる地域の手話サークルや、支部の学習会や地域の勉強会に参加したりすることで、仲間がどんどん増えていって、とても楽しい。

参加者から、「楽しい!」という言葉を聞いて、「本当に、そうそう!」「そうなのよ!」「楽しくなくっちゃ!」と盛り上がりました。全通研に入ったきっかけも、自発的な方もいれば、入らされた方もいました。他にはやりたいことが支部の通研に入ることで活動できたからという人もいました。今回、いろいろな地域の現状を聞くことにより、サークルの定例会に10数名の参加もあれば、40名参加のところもあったり、週1回の手話サークルや2週間に1回の手話サークル、その他に月に2回支部の学習会が開催されたり、地元以外の活動を知ることができました。全通研に入会して半年という大学生たち、手話通訳者養成講座を受講中で入会して2年目の人、手話の試験にむけて日々学習中の方など、一緒に頑張っている仲間と話していると、あっという間の1時間でした。「仲間がいるから頑張れる」「全通研って楽しい」「入って良かった!」そう思ってもらえる組織でありたいと思う日になりました。

最後に集合写真をとりました。みんな笑顔がステキです!

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全通研 研究・活動推進部 福田八重子

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2024年10月24日 (木)

自治体フォーラム

10月18日(金)自治体フォーラム「地域共生社会と自治体手話通訳者のしごと」が、石川県白山市の白山市民交流センターで開催されました。

今回は、今年元日に発生した能登半島地震における「被災地の取組から手話通訳者の役割を考える」をテーマに、久々の集合形式で行われ、自治体職員、手話通訳者など約50名の参加がありました。

まず、主催者である全通研の米野規子事務局長、そして共催である石川県白山市の田村敏和市長、社会福祉法人石川県聴覚障害者協会の達磨敏理事長より、それぞれご挨拶がありました。

1_20241024102801 主催者挨拶:米野規子 全通研事務局長

2_20241024102801 共催挨拶:田村敏和 白山市長

3_20241024102801 共催挨拶:達磨敏 (社福)石川県聴覚障害者協会理事長

【行政報告】

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課の小畑和博自立支援振興室情報・意思疎通支援係長より「意思疎通支援事業と地域共生社会」の説明(オンライン)がありました。

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行政説明:小畑和博 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室情報・意思疎通支援係長

【実践報告】

「令和6年度能登半島地震 自治体との連携について」 石川県聴覚障害者センター 施設長 藤平淳一氏

地震発生の2時間後には対策本部を立ち上げ、地震発生と今後の留意点について手話言語による動画を発信。会員の安否確認、支援活動についての報告、被災した聴覚障害者への支援に対する県や自治体への要望活動の経過など、写真などで具体的に説明いただいた。これは、これまでの運動によって実現してきた石川県内の自治体手話通訳者(県内17自治体(全20自治体)に手話通訳者が設置。うち半数以上の10自治体には正規職員)とともに、発災当初から協会と自治体が連携して取り組んできたことが大きな要因でもあります。

課題として、聴覚障害者の名簿が把握できず、すべての聞こえない・聞こえにくい人たちへの支援につながらなかったことなどが挙げられました。

「被災地の取り組みから手話通訳者の役割を考える」 就労継続支援B型事業所やなぎだハウス 所長 佐藤香苗氏

ご自身も家屋に大きな被害を受けるなど大変な状況であった佐藤所長が、就労継続支援B型事業所の管理者として、また手話通訳者として奮闘された様子を丁寧に説明していただきました。発災翌日に透析患者であるろう者の支援にあたったこと、やなぎだハウス利用者でもある奥能登地方のろう者の安否確認に1週間以上の時間がかかったことなど、一人一人のろう者の生活と生命を守るために活動を続けてきたことについて、日頃からの地域とのつながりの大切さ、市町をまたいだ連携と自治体に設置されている手話通訳者の重要性がポイントであるとのお話でした。

「実際に会うことができなくて、こうして全国にたくさんの仲間がいてくれることが大変励みになった」という佐藤所長の言葉が印象的でした。

「避難所における聴覚障害者支援と自治体手話通訳者の役割について」 白山市障害福祉課課長補佐 堀口佳子氏

平成19年の能登半島地震、平成23年の東日本大震災、令和5年の奥能登地震から、自治体に設置された手話通訳者として被災者支援に関わった経験が、今回の能登半島地震においても活かされていました。複数の手話通訳者(計5名)体制があったことや、聴覚障害者のための地域活動支援センター あさがおハウスがあったことから、当事者団体の要請を受けて、二次避難所として奥能登の聴覚障害者を受け入れ対応されました。設置手話通訳者による24時間体制を整えるだけでなく、「聴覚障害者対応マニュアル」を作成し、市役所全体で聴覚障害者支援に当たったとのことです。しかし、奥能登のろう者の独特な手話は設置手話通訳者だけでは手話通訳が難しく、聴覚障害者センターのろうあ者相談員の協力を得ての支援となりました。

こうした対応は、自治体に複数の正規職員の手話通訳者が設置されていたこと、日頃から当事者団体、県内手話通訳者との連携やネットワーク構築ができていたことが大きな要因です。

改めて、自治体手話通訳者の役割、特に災害時等の緊急時対応における当事者団体、地域の手話通訳者との連携の重要性を再認識しました。

5_20241024102801 【まとめ報告】

全通研自治体業務・政策研究委員会 渡部委員長

6_20241024102801 【実践報告発表者】

・藤平淳一氏(前列中央) ・佐藤香苗氏(藤平氏の右隣) ・堀口佳子氏(藤平氏の左隣)

【久々の集合形式のフォーラムを終えて】

一つのテーマのもと、久々の対面形式で多くの同志が集い、学び合いの時間を共有できました。大変有意義だったと改めて感じたフォーラムでした。

行政報告をいただいた厚生労働省の小畑様をはじめ、今もなお被災された仲間たちの支援に奔走され、休日を返上して活動を続けられている藤平様、佐藤様、堀口様 本当にありがとうございました。また、本フォーラム開催のために全面的にご協力をいただきました白山市の皆さまにも改めて感謝を申し上げます。

【義援金の贈呈】

もう一つご報告があります。

先日、全通研創立50周年に併せて開催された臨時代議員会参加者有志からお預かりした義援金(金10万円)及びフォーラム参加者有志からのカンパ(金21,600円)を全通研の米野事務局長から石川県聴覚障害者協会の達磨理事長にお渡ししました。

7_20241024102801 【義援金の贈呈】

報告者:渡部芳博(全通研自治体業務・政策研究委員会)

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2024年10月22日 (火)

健康普及員スキルアップ講座

10月14(月・祝)9:0012:00にオンラインで、健康普及員スキルアップ講座(研究・活動推進部 健康対策担当)を開催しました。参加者は84名でした。

本講座は、健康普及員の方、今年度中に健康普及員になる見込みの方を対象としています。健康普及員として活動を続けていくために、改めて健康に関する情報を確認し、新たな知識を得てもらうことを目的に開催しています。

今回は、垰田和史氏(びわこリハビリテーション専門職大学・教授)による「もう頸肩腕障害は怖くない〜メカニズムを理解し、予防する〜」と、高田智子氏(看護師、研究・活動推進部健康対策担当部員)による「しなやかな手話通訳をめざして〜メンタルヘルス〜」の講演をしていただきました。
1_20241022133301 垰田和史氏

垰田氏から、手話通訳者の健康問題の歴史、上半身の筋肉の絵図から頸肩腕障害の起こるメカニズムや、グラフなどを使って手話通訳をしている方特有の症状についてお話いただきました。また、「よりパン」ができた経緯として、ろう者と手話通訳者の双方が手話通訳者の交代のルールなどを決めていったと説明がありました。国が決めたのではなく、双方が話し合って手話通訳のルールを決めたというのは、改めて当事の先輩方の活動の素晴らしさを認識することができました。

また、けいわん検診は、頸肩腕障害になっている人のためだけでなく、毎年検診を受けることで身体の状態を知り、頸肩腕障害を未然に防ぐためのものです。例え症状が出ても、重くなる前に対処する役割があるとのことでした。このことを、もっと広く皆さんに知っていただきたいと思いました。

2_20241022133301 高田智子氏

高田氏からは、メンタル面について、自分のストレスサインを知り対処すること、ストレスの軽減、溜めないための気持ちの持ち方、暮らし方などをお話いただきました。その中で「完璧主義よりもしなやかに生きる力をつける。そのためのステップとして、自己暗示をかける。スモールステップに分ける」という話があり、これはこれからすぐに実践してみようと思います。

思いどおりにできなくて落ち込んだ時や、心が疲れた時、自分ってだめだな〜と感じた時、そんな時々に講演内容を思い出して、こんな自分でもいいだと言い聞かせたいと思います。今回のお話を聞いて、癒やされました。

講師のお二人ともが、「大切なのは予防だ」と言われていました。垰田氏からの「ストレッチは毎日するのが大事」と、高田氏からの「ご自愛ください〜自分をほめて、自分を大切にして〜」の言葉を胸に、まずは自分の体調に心を配って、少しの不調にも気づき、場合によっては周りの方や仲間に頼っていきましょう。

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(文・写真 中島純子理事)

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2024年10月 8日 (火)

障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟総会

2024年10月2日(水)11時から「障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟総会」が、参議院議員会館1階の講堂で開催されました。参加者は、議員連盟、関係団体、政府関係者と、オンラインでの参加を含め、全員で約50人でした。

全通研として、会長の私が現地、宮澤副会長(手話言語法制定推進運動本部委員)がオンラインで参加しました。

1_20241008174401 【総会の様子】

司会は議員連盟の今井絵理子事務局長が務めました。

開会のことばの後、議員連盟の衛藤晟一会長から「各党、関係団体とこれまで議論を積み重ねてきた。中身が相当深まったと思います。皆さんから頂戴した意見を踏まえ、修正案にまとめさせていただいた。この骨子案がまとまれば法案の提出になる。国会提出に向けて実のある議論を頂戴したい」とあいさつがありました。

2_20241008174401 【衛藤会長】

このあと今井事務局長から手話推進法案(仮称)骨子案の修正点について、第1条から第20条までの説明がありました。これを受けて、金澤貴之教授(群馬大学)、河原雅浩副理事長(全日本ろうあ連盟)、伊藤芳浩理事長(NPO法人インフォーメーションギャップバスター)、渡部芳博事務局長(日本手話通訳士協会)と、滝波宏文議員、吉良佳子議員、川田龍平議員から発言がありました。

発言を受けて関係省庁から回答がありました。

特に、議員からの「法案が成立すれば、予算や施策の後押しになると思っているので、役所もそのように受け止めていることを確認したい」との発言に対しては、「法律ができた暁には関連部局で頑張っていきたい」との回答がありました。一番大事な財政的裏付けをしっかり確認できたことは成果であったと思います。

このあと今井事務局長から「これをもって、骨子案について会長一任としたい。(拍手多数)骨子案を受けて条文化する作業に入りたい。今後については国会スケジュールを見ながら進めたい」と、まとめがありました。

衆議院選挙が1027日に予定されていることもあり、今後の国会の動きは慌ただしさを増しますが、次の国会で審議され、この法案が可決されることを願うばかりです。

(写真と文:全通研会長 渡辺正夫)

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