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統計研修受講記(令和4年度 No.2)
令和4年度 「本科(総合課程)」を受講して
鹿児島県総合政策部総合政策課計画管理室 梅野 太平
私は過去に、製造業における品質管理や作業効率の向上に携わるなど、統計的手法を用いた業務を経験していたものの、統計の知識・理論等を体系的に学んだことはありませんでした。この度、本研修についての打診があり、自己研鑽と統計に関する知識等を今後の業務に生かすために、研修を受講いたしました。
講義は、遠い過去の記憶となっていた数学の基礎的な分野から、各種統計学、経済学、統計の歴史や行政の取組、プログラミングを用いた分析手法など多岐にわたっており、3か月という短い期間に、幅広い知識に触れることができました。特に印象に残っているのは人口統計学で、ニュースなどで何気なく耳にしていた「合計特殊出生率」の定義や、これから確実に人口が減少していくという推計上の見通しを、興味深く、また地方に関する種々の課題の中でも人口減少は特に重要な要素だと感じながら、受講していました。
グループ演習では、共に3か月を過ごす受講生と統計調査の実習を行い、調査設計や調査票集計の難しさを実感しました。社会問題を明らかにするためのテーマを設定するに当たって、どのような調査を行えばその問題や解決方法が見えてくるものかと、グループで議論を重ねたことは良い経験となりました。限られた時間の中でアンケート調査を計画して実施、集計するという多忙を極めるものでしたが、調査を実施して新たな統計情報を明らかにするという工程を体験できました。
(統計調査ニュース 令和5年6月号より)