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統計研修受講記(令和4年度 No.1)
令和4年度 「国民・県民経済計算」を受講して
大分県企画振興部統計調査課 野地 加奈絵
私は、本年度から統計調査課に配属されました。統計に関する業務は初めてで、知識が乏しい状態でしたので、初めは非常に不安でした。本や資料などで学ぶだけ では物足りず、まずは「統計担当者向け入門」及び「初めて学ぶ統計」をオンラインで受講しました。そこで基礎的な知識を習得した上で、更に専門的な内容を学びたいと考え受講したのが本研修です。
「国民・県民経済計算の意義・役割」では、GDPと県民経済計算の基礎的な知識を学びました。GDPは知っていましたが、その推計方法はよく理解できていなかったため、今回学ぶことができて良かったです。また、県民経済計算は私の担当業務でもあるのですが、正直配属されるまで全く知識がありませんでした。今回基礎から学び、その歴史まで知ることができたため、今後の業務の参考になりました。
「国民経済計算の概要」では、主にGDPの概要のほか、産業連関表や国際収支統計などについて学びました。日本のみならず海外の統計の動きなどについても知ることができたため、興味深かったです。本講義では数式やグラフが多く登場したため、それらが苦手な私は講義について行けるか心配でしたが、丁寧に教えていただいたので、なんとかついて行くことができました。また、実際のデータを使用しながらの講義だったため、内容をイメージしやすかったです。
「県民経済計算の概要」では、用語の解説や推計のノウハウなど、県民経済計算に関する知識全般について深く学ぶことができました。さらに、RESASやe-Statなど、今後の業務に役立つサイトを操作しながら演習することができました。配属されるまでは各サイトの存在を知らなかったのですが、実際に使用してみて、県の他所属の方にも是非活用していただきたいと感じたため、全庁向けに、業務に役立つ統計関係のサイトについてまとめた資料を作成しました。
「国民・県民経済計算を用いた経済モデル分析」は、産業連関表や国民・県民経済計算、マクロ経済モデルについての演習が充実していました。難しいと感じる問題もありましたが、しっかりと解説していただいたので、理解することができました。講義の配信を観る・聴くだけでなく、自ら考える・テキストに答えを書き込むという作業を行うことで、より知識が身についたのではないかと感じています。
(統計調査ニュース 令和4年11月号より)