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統計研修受講記(平成23年度 No.1)

特別講座『一般職員課程』を受講して

安城市企画部経営管理課 原 史子


私は、昨年4月、安城市役所に入庁し、本年度より統計の主担当となりました。所属している部署は、行政改革の主管でもあり、普段は統計と他の業務を兼務しています。統計実務を行う上で、日頃から幅広い知識の必要性を感じており、今回、初めて本研修所の講座に参加させていただきました。

この講座では、「統計の意義・役割」、「統計調査入門」、「統計グラフの基礎」、「統計学入門」、 「統計データの見方」、「雇用・失業問題と労働統計」、「景気動向と経済統計」及び「人口問題と人口統計」という科目があり、統計に関する基礎的な知識が網羅された内容でした。

講座に参加する前は、文系の自分にも理解できる内容か少し不安を抱いていましたが、 実際に受講してみると、先生方の丁寧で分かりやすい説明のお陰で、 今まで理由が分からずもやもやしていたことがクリアになり、これまで行ってきた統計業務での疑問点をいくつか解消することができました。特に印象に残っているのは、全数調査がなぜ必要かということと、行政記録と統計調査の相互利用がなぜされていないのかという二点において、理由が理解できたことです。 全数調査の必要性については、標本調査を行うための母集団を把握したり、小地域での細かなデータを少ない誤差で得るためということが分かり、非常に納得できました。また、行政記録と統計調査の 相互利用については、例えば経済センサスでは、事業所母集団データベース(ビジネスレジスター)の構築によって実用に向けた整備が進められていることを知り、大変興味深く感じました。

このほか、講座では、労働力調査や国勢調査などの具体的な事例を用いて、 統計学や統計調査の解説がありました。また、普段よく目にする棒グラフや折れ線グラフを始めとした 代表的な統計グラフの種類と適切な選び方、作成方法について知ることができ、間違ったデータの見せ方や見方に注意しなければならないことを学びました。さらに、近年の雇用問題や景気動向の山と谷の判断に関する解説、人口の定義や人口問題について 解説を聞くこともできました。講師の先生の中には、統計研修所の方だけでなく、大学教授や民間の研究所等に所属されている先生もおられ、専門家の意見を伺う貴重な経験となりました。

また、研修には全国各地から、国や県、市町村の垣根を越えて様々な統計担当職員が参加しており、これまであまり交流する機会のなかった方と情報交換をする良い機会ともなりました。 今後は、研修で得た統計に関する知識や情報等を所属部署でも共有し、今後の業務に役立てていきたいと思います。

最後に、4日間という短い期間ではありましたが、本研修で大変お世話になりました講師の先生方、統計研修所の皆様方に、この場をお借りして御礼申し上げます。

(統計調査ニュース 平成23年7月号より)

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