ここから本文です。
統計研修受講記(平成22年度 No.1)
特別講座「一般職員課程」を受講して
東京都総務局統計部社会統計課 鬼頭 葵
私は、4月に統計部に配属になりました。初日の講義を受けるまでは、これまで統計になじみがなく知識も経験も乏しい私でも大丈夫だろうかという不安がありました。実際4日間計20コマ受講し終え、振り返ってみると、新鮮な講義の数々によって不安はすっかり払しょくされ、仕事に対する意欲が増すばかりでした。目からうろこが落ちるような発見が多々あり、非常に勉強になりました。
本講座では、「統計学入門」、「統計の意義・役割」、「統計グラフの基礎」、「景気動向と経済統計」、「統計調査入門」、「人口問題と人口統計」、「雇用・失業問題と労働統計」、「統計データの見方」と盛りだくさんの項目を学びました。
講義では、統計や各調査について、具体的な例を用いながら、また実務に即した形で基礎から教えていただきました。 イメージしやすく、抵抗なく頭の中に入ってくるとともに、ぼんやりしていた知識や各調査内容がはっきりと見えるよう になりました。特に、目の前のデータやグラフをうのみにせず、常に疑いの目を持って検証していく姿勢が重要だというお話が印象に残っています。数字やグラフにはある程度の説得力があるため、その扱いは慎重にしなければならないと身が引き締まる思いでした。中には専門用語等難しい部分もありましたが、講師の先生方の分かりやすい解説に助けられ、徐々にではありますが、理解していくことができました。
さらに、統計を通して人口問題や労働問題についてじっくりと考える機会も与えていただき、ますます興味の幅が広がりました。視覚から学ぶ統計グラフについての講義もあり、楽しく受講することができました。今後、見る人にとって分かりやすく興味を持つことができるようなグラフを作れたらと考えています。
また、本講座には全国各地から受講生が集まってきており、積極的に学ぼうとしている皆の姿勢に触発され、学習や今後の仕事に対する意欲が高まっていきました。全国に同じ教室で学んだ仲間がいて、同じ統計業務に携わっているということは大変心強いです。
最初は「統計」というある一つのものを学ぼうとしていた私ですが、それだけにとどまることなく、多くの事柄について学び取ることができたことは非常に有意義でした。統計がそれだけ広く深いフィールドを持っているということを知り、これから実際に統計分野に携わっていけることをうれしく思いました。何より、本講座を受講したお陰で統計に更なる興味を持つことができました。学んだことを実際の業務でいかせるように、今後も日々勉強しながら頑張っていきたい と思います。
(統計調査ニュース 平成22年7月号より)