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IV 単身世帯の主要耐久消費財の所有状況
(1)年齢階級による所有数量の違い
単身世帯について,年齢階級別の所有数量をみると,30歳台では,パソコン,携帯電話,カメラ,自動車が他の年齢階級よりも多く,40歳台では,ビデオテープレコーダー,ゴルフ用具一式が他の年齢階級よりも多くなっており,30歳台及び40歳台では情報・通信関連耐久消費財や教養娯楽用耐久財の所有数量が多い傾向がみられる。
60歳以上の各年齢階級では,カラーテレビのほか,茶だんす・食器戸棚,洋服だんす,和だんすなどの一般家具が他の年齢階級よりも多くなっている。(表IV-1)
なお,30歳未満では,他の年齢階級よりも多くなっている耐久消費財はなかった。
表IV-1 年齢階級別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量〜単身世帯〜
表IV-1 年齢階級別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量 〜単身世帯〜
(2)情報・通信関連耐久消費財
情報・通信関連耐久消費財について,男女,年齢階級別に所有数量をみると,携帯電話は,男女ともに30歳台が最も多く,1,000台を上回っている。男性と女性を比べると,30歳以上の各年齢階級では男性が女性を上回っているが,30歳未満では女性が男性を上回っている。
パソコンは,男性は30歳台が最も多く,1,000台を上回っている。女性は30歳台及び40歳台が多くなっている。男性と女性を比べると,すべての年齢階級で男性が女性を上回っており,特に30歳台でその差が大きくなっている。(図IV-1)
図IV-1 男女,年齢階級別1000世帯当たり情報・通信関連耐久消費財の所有数量〜単身世帯〜
図IV-1 男女,年齢階級別1000世帯当たり情報・通信関連耐久消費財の所有数量 〜単身世帯〜
(3)若年単身世帯の主要耐久消費財の所有状況
30歳未満の単身世帯(若年単身世帯)の耐久消費財の所有数量を男女別にみると,男性は,携帯電話が963台(普及率93.1%)と最も多く,次いでカラーテレビが916台(同88.1%),冷蔵庫が902台(同88.8%),パソコンが899台(同76.0%),ステレオセット又はCD・MDラジオカセットが765台(同74.1%)の順となっている。女性も携帯電話が999台(同98.2%)と最も多く,次いで冷蔵庫が961台(同94.3%),カラーテレビが935台(同90.4%),電子レンジが897台(同89.7%),洗濯機が881台(同88.1%)の順となっている。
男性と女性を比べると,パソコン,ビデオテープレコーダー,自動車などを除き,女性が男性を上回っており,特に女性は,冷蔵庫,電子レンジなどの家庭用耐久財が男性よりも多くなっている。(表IV-2)
表IV-2 男女別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量及び普及率〜若年単身世帯〜
表IV-2 男女別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量及び普及率 〜若年単身世帯〜
(4)高齢単身世帯の主要耐久消費財の所有状況
65歳以上の単身世帯(高齢単身世帯)の耐久消費財の所有数量を男女別にみると,男性は,ルームエアコンが1,579台(普及率75.3%)と最も多く,次いでカラーテレビが1,498台(同95.7%),茶だんす・食器戸棚が1,339台(同89.2%),電気掃除機が1,220台(同94.3%),洋服だんすが1,196台(同84.8%)の順となっている。女性もルームエアコンが1,513台(同81.3%)と最も多く,次いで茶だんす・食器戸棚が1,504台(同95.2%),カラーテレビが1,476台(同96.1%),整理だんすが1,326台(同80.9%),和だんすが1,300台(同83.9%)の順となっている。
なお,若年単身世帯に比べると,男女とも一般家具の所有数量が多くなっている。(表IV-3)
表IV-3 男女別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量と普及率〜高齢単身世帯〜
表IV-3 男女別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量と普及率 〜高齢単身世帯〜