金融安定理事会による「2024年破綻処理改革の実施に関する報告書」の公表について
2024年12月13日
日本銀行
金融安定理事会(FSB)は、12月5日、「2024年破綻処理改革の実施に関する報告書」(原題:2024 Resolution Report "From Lessons to Action: Enhancing Resolution Preparedness")を公表しました。
本報告書は、システム上重要な金融機関における、FSBの破綻処理に関する施策の実施と破綻処理可能性向上に向けた取組みの進捗状況を報告するものです。FSBは2012年以降こうした報告書を年次で公表しており、今回が13回目の公表となります。
本報告書では、2024年の主な進捗として、「金融機関の実効的な破綻処理の枠組みの主要な特性」に整合的な破綻処理計画基準に服する保険会社のリストを初めて公表したことや、中央清算機関(CCP)の秩序ある破綻処理財源及びツールに関する報告書を最終化したことを挙げています。また、本報告書では、破綻処理可能性の向上に向けた2025年の作業計画を示しており、特に、2023年春の銀行セクターの混乱から得られた教訓【(※(注記))】を実践に活かすべく、引き続き、銀行セクターにおける破綻時の事業移転ツールの活用や公的流動性バックストップ、ベイルイン実行、非危機管理グループメンバー当局との国際連携に関する取組みを進めるとしています。
- (※(注記))詳細については、FSBが、2023年10月に公表した「2023年の銀行破綻:破綻処理への暫定的な教訓(原題:2023 Bank Failures: Preliminary lessons learnt for resolution)」 を参照。
詳細につきましては、以下をご覧ください。
- プレス・リリース(原文 [PDF] )<金融安定理事会ウェブサイトにリンク>
- 「2024年破綻処理改革の実施に関する報告書」(原文 [PDF] )<金融安定理事会ウェブサイトにリンク>
関連サイト : 金融安定理事会ウェブサイト(外部サイトへのリンク)