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金融安定理事会による「破綻時に金融システム全体に影響を及ぼす銀行の破綻処理計画および損失吸収力の重要性に係るステートメント」の公表について

2024年11月22日
日本銀行

金融安定理事会(FSB)は、2024年11月13日、「破綻時に金融システム全体に影響を及ぼす銀行の破綻処理計画および損失吸収力の重要性に係るステートメント」(原題:The importance of resolution planning and loss-absorbing capacity for banks systemic in failure: Public statement)を公表しました。

破綻処理態勢の整備は、「Too big to fail (大きすぎて潰せない)」銀行の問題に取り組み、納税者の負担を回避するために最も効率的な方法であり、FSBはこれまでG-SIBに着目して破綻処理に係る作業を推進してきました。一方、2023年春の銀行セクターの混乱は、G-SIBでなくとも破綻時に金融システムやより広範な経済へ重大な影響をもたらしうる銀行(以下、「破綻時に金融システム全体に影響を及ぼす銀行」)は、FSBが定めた主要な特性((注記)1)に沿った破綻処理態勢を整備するべきとの教訓を示しました((注記)2)。

本ステートメントは、規制当局が、破綻時に金融システム全体に影響を及ぼす銀行の破綻処理に関する規制や政策枠組みを検討する際の考慮事項を示すもので、破綻時に金融システム全体に影響を及ぼす銀行の特定と破綻処理に向けた準備を促すほか、各法域の特徴を考慮した上で損失吸収力(Loss-absorbing capacity)規制の必要性を検討するよう推奨しています。

  1. (注記)1金融機関の実効的な破綻処理の枠組みの主要な特性(原題:Key Attributes of Effective Resolution Regimes for Financial Institutions)」<金融安定理事会ウェブサイトにリンク>(2011年公表、2014年改訂、2024年再改訂)を参照。
  2. (注記)2詳細については、FSBが2023年10月に公表した「2023年の銀行破綻:破綻処理への暫定的な教訓(原題:2023 Bank Failures: Preliminary lessons learnt for resolution)」を参照。

関連サイト:金融安定理事会ウェブサイト(外部サイトへのリンク)

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