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バンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)は、日本の大学と提携していることもあり、多数の日本人学生が学んでいます。戦前も、バンクーバー市内にある唯一の大学ということで、日系の学生が在学していました。

不幸なことに、第二次世界大戦が起こり、日本が参戦すると、カナダ政府は日系人が西海岸のそばに暮らしていることを警戒して、内陸部の強制収容所へと送りました。

抑留された日系人たちは、約2万人で7割以上がカナダ国籍を取得していたとされています。それでも、家を含む財産を奪われ、粗末な小屋に住むよう強いられました。

バンクーバーは西海岸の町ですので、当時のUBCの在校生たちも例外ではありません。大学に入学したときには、卒業後は、大学で学んだことを活かすことができる仕事に就きたいなど、さまざまな夢があったでしょうが、全てを失ってしまいました。

今回、これらの日系人学生に特別な学位を授与することが決まったそうです。

戦時中の日系人問題については、2008年にメアリー・キタガワさんがUBCに対して提起して、大学側がどのような形で対応するか、過去3年ほどの間、検討してきました。

UBCでは学位授与以外にも、不幸な歴史を繰り返さないためにも、新聞などの記録を集め、デジタル化することも決定しています。

カナダ政府から日系人への賠償金の一部を使って建てられた日系人向け老人ホーム

少し前に読んだ記事によると、76人のうち、10人ほどは、本人や家族とまだ連絡がついていない...見つかっていないようでした。今回の決定は、いわば形式的なものですが、それでも、76人の学生たち、そしてその家族の人たちにとっては大きな意味を持っているでしょうね。

学位を授与するための集まりは、5月26日に予定されています。二度とこのような歴史が繰り返されないことを望んでやみません。

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大戦で収容所に送られた日系人学生に学位授与

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