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※(注記)9/26 一部修正。赤字・打消し線にて明記。
誤読しているかも知れないと思い始めたので、内容をご存知の方はご指摘いただけると幸いです。
この本は面白い。昔から遺伝の話は好きでセルオートマトンやら利己的遺伝などについて書かれたブルーバックスとか読んでいたけど、あれは96年くらいでもう10年以上も前のこと。
食物連鎖のシミュレータを書いたりもしていた。
それを作ってみて思ったのは、突然変異が種の保存に良い影響を及ぼすことなんて天文学的な確率であろうということ。
そもそもうまく連鎖する生態系を維持するような世界自体が稀な存在であって、世界に数十種類の種を混ぜても生き残るのは、共生の関係を保てるほんの2〜3種だったりする。
当時は、子孫への遺伝に関する変異は生殖でしか起こらないと思い込んでいたので、本当にそんなタイミングだけでダーウィンが言うような進化が的確に行えるのか疑問だった。
人間がここまで進化するためには、46億年とて少なすぎるように感じた。
本書は、一見同じに見える人類だが、皆それぞれ遺伝によって性質の違う能力を獲得していて、グローバル化した社会がもたらした生活環境の変化が、先祖から受け継いだ能力とのミスマッチを起こして、病気を発生させている話から始まる。
そして (削除) 遺伝 (削除ここまで) 進化とは突然変異だけがもたらすものではなく、細胞が個々に行うボトムアップ型の形質的な遺伝が日常的に行われて次代へと引き継がれると言う、よりダイナミックな遺伝が起こっているようだという話に展開される。
遺伝の知識をアップデートしたい。そんな人には読みやすくてオススメ。
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