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やむにやまれず

2006年創業の会社を経営する元プログラマ。現在従業員12名(内7名が欧米人)で元気にお仕事中。今はもうコードは書いてないので、いつか復帰したい。@sparklegate

仮想ネットワークの時代がやってきた!

ちょうど2週間前にOpenVNetを無事リリースいたしました。 仮想ネットワークを無料で誰もが作れるようになる、そんなオープンソースライセンス(LGPL v3)の最先端ソフトウェアです。 同じ分野には、プロプライエタリソフトウェアとして、Nicira(現VMware)社のNVP(現NSX)や、ミドクラ社のMidoNet、ストラトスフィア社のSSPなどがあり、オープンソースプロジェクトとしては、このOpenVNetの他に、OpenDaylightや、OpenContrailがあります。細かなものも拾うと、OpenStackのプラグイン類も含まれそうですが、オープンソースのものは、他にも色々あるので、SDN Centralの一覧ページをご参考になさってください。

色々あって悩ましいですが、オープンソースだけで手軽に仮想ネットワークを実現できるOpenVNetをぜひお試しください。ハードウェアに特殊なスイッチも必要がありません。

OpenVNetは何が良いのか

まず、オープンと言うこと。最先端技術がブラックボックスではいけません。また、実績が多くあると言うこと。OpenVNetのソフトウェアアーキテクチャは、エッジネットワーキングと言うWakame-vdcのモダンな設計を踏襲しており、パブリッククラウドの構築実績を含め、多くのプロジェクトで既に利用されてきたものです。

OpenVNetの経緯

簡単に言うと、OpenVNetは、Wakame-vdcからのスピンアウトプロジェクトとして2013年4月に始まりました。それ以前に、2011年12月時点でWakame-vdcがOpenFlow 1.0に対応を済ませて、現在の設計の基礎を完成させました。その後、機能を仮想ネットワークへと拡張していますが、この辺りの経緯は別のエントリにまとめてあります。2012年3月には、仮想ネットワークは動作していました。それから1年間はWakame-vdcもやることが増えてきたため、仮想ネットワーク以外の部分に力を入れていました。無事、仮想ネットワークについてもニーズが見えてきたので、2013年4月から本格的にOpenVNetと言う独立したプロジェクトにまとめなおすことになりました。新しく考えなおしたのは、OpenFlow 1.3へのアップグレード対応と、新機能(仮想L3やゲートウェイなど)を追加した部分で、基本設計と言う意味ではWakame-vdcと大きな違いはありません。

Wakame-vdcの時代から、Tremaを利用してきたのもきっかけとなり、NEC様のご協力をいただき、OpenVNetの検証がなされています。現場の技術者グループとは良く意見交換をさせていただくのですが、お互い実際に動くコードを使いながらの話なので非常に明快で、活用方法にもきちんとしたビジョンがあり、非常に楽しいです。ここからコミュニティを発展させていくつもりですので、ぜひ皆様もご一緒しませんか。

タグ :
#Virtualization
#IaaS
#Virtual
#Network
#OpenVNet

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