上記記事を読んでいて、ちょこっと思った事をば。
日本のビジネスに揉まれた物は、大体品質が良い。それと同時に、その品質の考え方と、実績主義であるところに悪魔が潜んでいると僕は思う。
日本のビジネスに揉まれた物は、大体品質が良い。それと同時に、その品質の考え方と、実績主義であるところに悪魔が潜んでいると僕は思う。
技術のユーザも技術者
日本人は、自分で意思を持って技術を生み出し、自分から世界を変えて行こうとする主体性が少し低い気がする。誰かがそうするなら僕もやりますけど、って人が大多数ではなかろうか。だから、これ流行るの?そんな世界本当に来るの?みたいな不思議な問いが出る。僕が日本は「一億総ユーザの国」だと言ってみたり、「ユーザがユーザに商売する国」とか言ってみたりするのはそう言うところ。技術者の大半は、技術のユーザに徹するから、新しい物を生み出す気が無いし、枯れたものを好む傾向にある。
これには、「生み出せる技術者は一体どこへ行ったんだ」って嘆きの意味もある(もちろん居ないわけじゃない)けれど、実際は悪いことばかりではない。ユーザがユーザに対して商売するんだから、品質にはとにかくうるさいし、要求された側も、割りと素直に事情を理解してしまう。技術を磨くことについては疑いもせず突き進める。多少のバグに目を瞑ることなどできない。品質第一。そこが日本の良いところだと思う。
新しい技術は大体海外からやってくる
その代わり、日本から新しい物やコンセプトが出てくることが少ない気もする。何せ最初から「高品質」で「実績アリ」でなければ売れない。技術者も、技術のユーザとして、その目線で技術を選んでいる。自分で何とかしようなんて露程にも思わない。従って新しいチャレンジは、ビジネス的にも技術的にも価値がゼロ。市場からのフィードバックの初速はびっくりするくらいに悲惨だ。ほんとに辛い。
すると、結局どこか外国で確立された物を見つけて来て、猿マネするなり輸入するなりアライアンスを組むなりして、日本に適用していく...みたいな手段が、一番現実的で良いよね、ってことになる。これをうまくやっている人もいて、実はビジネス的には全く正しいと思うし、本当に素晴らしい。僕は、そのようなビジネスとは別に、日本もどんどん新しい技術を生み出して試してみる流れが、もっとたくさんあって良いんじゃないかなって思うんです。新しいものを生み出せる日本、そして磨ける日本。これがセットになったら、どんなに素敵だろうか...と。
何としてでも生み出したい
僕が思うのは、将来も技術者として生きていくのであれば、より己の力を信じるべきではないかと。能力を持っているのだから、技術を生み出すことに挑戦したい。そして、日本からスタートしても、世界を変えていけることを証明したい。もちろん、僕はビジネスも成功させたいけれど、それ以上に、生み出した技術で成功しなければならないよね、って思うのです。
勢いで書いたら冒頭記事と関係無くなったけどまぁいいや。何が言いたいのかって言うと、ウチは技術に拘りすぎていて儲かってません、ってこと。あれ?そう言うことだったっけ。
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