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株式会社国際貿易 スタッフブログ

本日も『全日本模型ホビーショー』展示商品のご案内です。

おなじみの『レーヴコレクション』では、ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボの試作品を展示予定。
イタリアのスポーツブランドとして不動の位置を占めるランチアが送り出したグループ5マシンですが、今回モデル化するのは、ジロ・デ・イタリア仕様。

このマシンでおなじみの姿は、ル・マン等で活躍したこんな姿・・・
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と思いますが、今回はこんな感じ・・・
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明らかに前後が短い。

どうしてかというと、やはり公道を走らなければならない競技ですから、こういう形になったのでしょうね(特にフロントは)。

おさらいをしておくと、ジロ・デ・イタリアは公道を自走で移動しながらイタリア各地のサーキットをめぐるイベント。移動途中では、スペシャルステージやヒルクライムをこなしつつ、サーキットでは当然レースを行うという『自動車異種格闘技戦』みたいな競技形式でした。 そのため、ランチアチームではレーシングドライバーとラリードライバーがコンビを組み、それぞれのパートをこなしていくスタイルをとっていました。
この79年では、レース関してはビルヌーブがロールと、パトレーゼがアレンとコンビを組み、このマシンでエントリーし、 必勝を期して戦いに臨み十分な速さを発揮しました。
結果としては指定外ルートを使用したことによる失格と残念なものでしたが、マシンとドライバーの実力はヨーロッパに知れ渡ることとなりました。

先ほどもお話しましたように、ショート化されたノーズとテールがこのマシンの特色ですが、さらにこのイベントの特徴をよく表しているのがエンジンフード先端に追加されたライトポッドです。
夜間のスペシャルステージも設定されていましたから、ラリー車さながらの装備も必要だったわけですね(当然サーキットでのレースでは取り外します)。
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テールが短い分、フェンダーの迫力が増していると共に、『PROVA』ではありながらライセンスプレートも装備するあたりの違和感が興味深いですね。
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翌年の同イベントでは、テールが延長されて異なるスタイルとなり、マルティニカラーにペイントされます。
また、2台のエントリーのうち1台がターボ、1台がスーパーチャージャーとなる異なる過給機をトライします。
この流れは、その後のGr.Bマシン『038』にも繋がるものであり、非常に興味深いポイントです。
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ストラトス以降のランチア新時代の基点となったベータ・モンテカルロ、ホビーショー会場でご覧ください。

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