一昨年の全日本ホビーショーにて初期のサンプルを展示させていただきました新ブランド「RIM(リム)」の量産サンプルが届きました。
「RIM」は、デザイン面で印象に残るショーモデルやプロトタイプ、スーパーカー等をメインターゲットとしてレジンにて精密にモデル化し、そのデザインの妙味をお手元でジックリ楽しんでいただこうというコンセプトに基づきブランドを立ち上げました。
このため、原型の監修を徹底的に行っていく中で、その作業に非常に長い時間がかかってしまい、ブランドの発表から量産品の完成まで長らくお待たせすることになってしまいました。
ご注文をいただいておりました皆様には長期に渡ってお待たせしましたことをお詫びさせていただきます。
リリース第1弾としましては、ランチア ストラトス プロトタイプと、ランボルギーニ カウンタックLP500 プロトタイプの2車種を発売いたします。
いずれも後に販売されたプロダクションモデルと比較して、シンプルな造形が特徴で、デザイナーの意図するコンセプトがストレートに反映されているデザインとなっています。
このプロトタイプの雛形となったストラトス・タイプゼロは1970年のトリノショーで発表され、次世代のラリーカーを模索していたチェザーリ・フィオリオの目に留まり、勝つための実戦的なラリーマシンへ姿を変えていきます。 その初期段階の姿がこのモデルであり、その後プロトタイプとして多くの実戦参加を通じて熟成を進めていきます。 その後の活躍は皆さんご存知のとおり。
低く、短く、軽量でコンパクト、そんな車体に強力なエンジン。
ラリーに勝つことを目的としてデザインされたマシンは過去には無かったクルマのカタチを生み出しました。
このオレンジ色、びみょーな艶消し具合と色合いの再現に苦労しました。
白い方もつや消しなのですが、実車はFRP剥き出しの未塗装だったため艶消しであったとの話。
一方のカウンタックも、これまた低く、幅広く、短いことが特徴で、これは縦置きV12エンジンの前方にミッションを搭載し、ショートホイルベース化することに成功した結果、可能となったデザイン。
このプロトタイプLP500は、冷却効率が悪く、そのままのデザインでは生産されず、
3年後に生産が開始されたLP400は、エンジンを4000ccへスケールダウンし、剛性の向上のために車体構造をセミモノコックから鋼管スペースフレーム+アルミシェルに変更、熱対策として多くのエアインテークとアウトレットが追加された結果、プロトタイプのシンプルさは薄れてしまいましたが、その無骨さが多くのファンを引き付けていきました。
これら2車種は、9月下旬の発売予定。 いずれも6,090円(税込み)となります。
また、今後の新商品もサンプルが入荷次第順次お知らせいたしますので、お楽しみに。