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〜西川哲のゴルフ新理論〜レッスンの誤った常識を正す 13 パッティングの間を入れる

[ 2023年10月6日 12:00 ]

〜西川哲のゴルフ新理論〜レッスンの誤った常識を正す 13 パッティングの間を入れる
Photo By スポニチ

どんなにショットの調子が良くても、パッティングが決まらなければ好スコアは出せません。西川哲プロによれば、パッティングで大切なのは、テイクバックからダウンスイングへの切り返しだと言います。アベレージゴルファーの多くは、そのことに気がついていないとのこと。果たして、どのような切り返しを行えば良いのでしょうか。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。

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西川 馬場さんのパッティングで最も気になるのは、ストロークのリズムです。いまひとつメリハリがないんですよね。

馬場 えっ、メリハリ?

西川 なんとなくパターヘッドを引いて前に出しているようにしか見えないんですよ。テイクバックからダウンスイングへの切り返しがうまくできていないことが原因だと思います。

馬場 どうしたら良いんですか?

西川 ヘッドを後ろに引く動きと前に出す動きを明確に行ってみましょう。ショットのときってバックスイングを行い、トップ・オブ・スイングまでいったら、ダウンスイングへの切り返しで間ができるのが理想ですよね。それと同じように、パッティングでも間を入れることが大切なんです。

馬場 間がないとどうなるんですか?

西川 ショットではクラブを下ろすタイミングがずれやすく、ミート率が悪くなったり、距離感が鈍くなります。同様に、パッティングでも振り幅に応じた距離が出ないことが多いですね。

馬場 間をつくるために何か良い方法はありますか?

西川 ドリルとしては、パターヘッドの上にコインを置いてストロークする練習法がお勧めです。パターヘッドの形状にもよりますが、構えてみると、フェースの後方にちょっと平らな部分があることに気がつくと思います。その上にコインを置いて構えてみましょう。あとは、そのまま素振りを行うだけです。振り幅としては、テイクバックとフォロースルーを合わせて50cmぐらいにしましょう。

馬場 普通の素振りで良いんですよね。こんな感じでしょうか?

西川 まるでコインを接着剤で張り付けたかと思うほど全く動きませんでしたね(笑い)。コインがヘッドの上に乗ったままの人は、切り返しがうまくできていない証拠です。ダウンスイングへの切り返しで全く間がないから落ちないんですよ。間に気をつけて、もう少しだけ振り幅を大きくしてみましょうか。

馬場 あっ、今度はコインが落ちましたよ。

西川 確かに落ちましたが、ダウンスイングの途中でしたね。先ほどよりは良いと思いますが、切り返しがうまくできている人は、切り返した瞬間にコインが落ちるんです。このストロークができるようになると、ヘッドの動きが緩むことがないので、距離感も合うし、方向性も良くなります。

馬場 切り返しの瞬間にコインを落とすコツはありますか?

西川 ヘッドを後ろに引く動きと前に出す動きをしっかりとイメージすることですね。引いて→出すと唱えながらストロークしてみましょう。リズム良くストロークできるようになれば、自然と切り返しでコインを落とせるようになりますよ。

(取材協力・バーディ赤坂24)

◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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