中国で無差別切り付け事件 8人死亡、17人負傷 21歳の専門学校生を拘束

[ 2024年11月18日 04:35 ]

中国江蘇省無錫市宜興の専門学校「無錫工芸職業技術学院」で16日午後6時半ごろ、同校に通っていた男(21)が刃物で無差別に切り付ける事件が発生し、警察によると8人が死亡、17人が負傷した。男は現場で拘束され、犯行を認めている。今年卒業予定だったが試験に失敗し卒業証書を受け取れなかったことや、実習先での報酬に不満を持っていたという。

SNSに出回った男が書いたとみられる文章には「学校は悪意から私を卒業させなかった。全員が私をいじめた。私は命をかけて闘う」と記されていた。

実習先の工場では休日もなく1日16時間働いても給与が払われず「搾取を目の当たりにした。死をもって労働法を改善させる」と訴えていた。

在上海日本総領事館によると、被害者に日本人はいない。

中国では11日に広東省珠海市で男が車を暴走させて35人が死亡する事件があったばかり。刃物による殺傷事件も相次いでおり、6月に江蘇省蘇州市で日本人母子が負傷したほか、9月には広東省深セン市で登校中の日本人男児(10)が刺殺された。浙江省寧波市と広東省広州市でも10月、中国人の少女や小学生らが切り付けられ負傷した。

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スポニチアネックス取材班