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「光る君へ」スピンオフ&平安大河の可能性は?「個人的には百舌彦と...」「菅原道真や...」チーフ演出に聞く

[ 2024年12月29日 16:03 ]

「光る君へ」チーフ演出・中島由貴監督インタビュー

大河ドラマ「光る君へ」最終回(第48話)。まひろ(吉高由里子)は双寿丸を見送り...(C)NHK
Photo By 提供写真

脚本家の大石静氏(73)と女優の吉高由里子(36)が3回目のタッグを組んだNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は今月15日、15分拡大で最終回(第48回)が放送され、完結。29日には「総集編」(後0・15〜4・03)がオンエアされた。配信サービス「NHKプラス」の視聴数は大河歴代最高を記録。好評を博した初の"平安貴族大河"が伝統枠&看板枠の新たな可能性を開拓した。

<(注記)以下、ネタバレ有>

「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける"ラブストーリーの名手"大石氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。

平将門を主人公にした1976年「風と雲と虹と」に次いで大河史上2番目に古い時代が舞台。平安中期の貴族社会を題材にした大河は今回が初となった。

最終回は「物語の先に」。藤原賢子(南沙良)は親仁(ちかひと)親王の乳母に任じられ"光るおんな君"としての日々も謳歌。藤原彰子(見上愛)は2人目の女院に。後一条天皇の後継者について藤原頼通(渡邊圭祐)に意見し、戦略家として貫禄を増した。まひろ(吉高由里子)は藤原道長(柄本佑)と"最後の時"を共に。そして、年老いた乙丸(矢部太郎)を伴い、再び旅に出た。

まさに"物語の先に"となる続編やスピンオフ制作への期待も高まるが、チーフ演出の中島由貴監督は「まひろと道長については描き切りましたが、個人的には百舌彦(本多力)と(京の住人)ぬいのエピソードも描いてみたかったです。ぬいは2回しか出てこなかった登場人物なのですが、野呂佳代さんに演じていただいたこともあり、印象が強くて。実は、一言も台詞はなかったのです。百舌彦の家のセットを作れたら、百舌彦家を描くこともできたかもしれませんが...残念。ぬいは、道長には甘えられない百舌彦の泣き言とかを聞いてくれていたのではないかと思います」と言及。

今作で美術や衣装などのノウハウが蓄積された"平安大河"については「大河ドラマの枠かどうかは別にして、機会があれば、是非またドラマにしてみたい時代だと思います。個人的には『平清盛』(12年)に演出として参加していて、平将門も既に主人公になっていますから(『風と雲と虹と』)、それより前の菅原道真や在原業平がいる時代が面白いんじゃないでしょうか」と語った。

「平安時代」は平安京への遷都(794年)から鎌倉幕府の成立(1185年、または1192年)までの約400年間。平将門(生年不詳、903?―940)、藤原道長(966―1028)、平清盛(1118―1181)に続き、菅原道真(845―903)や在原業平(825―880)が描かれれば、NHKドラマで平安時代はほぼ網羅される。

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