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藤井王位 かけられた王手わずか2度 前夜祭「シリーズ中盤の大きな一戦」結実の快勝

[ 2024年8月20日 20:24 ]

王位戦第4局2日目に臨む藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

将棋の藤井聡太王位(22)=王将を含む7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦7番勝負は20日、佐賀県唐津市の旅館「洋々閣」で第4局2日目が指し継がれ、後手藤井が100手で勝利した。終局は午後6時24分。対戦成績を3勝1敗とし、通算24期目へ王手。同時に、20年度の第61期以来連続5期による永世王位の資格獲得へもあと1勝とした。

「お互いの王形が異なる。距離感をつかむのが難しい将棋だった」

金銀3枚の堅陣に入城した渡辺王に対し、自身は王を4筋へ寄っただけ。それでも藤井王への王手は、序盤の17手目と終局間際の97手目にしかかけさせない快勝だった。

43手目の封じ手直前、渡辺が没入した2時間37分の公式戦最長考。それをはね返して、2日目は藤井がほぼ一日中攻め続けた。

渡辺角は自陣2段目、右銀は1段目。2日目の再開後の攻め駒の後退が、2時間37分が苦しいものだったと推測できる。

「その後の方針が決まらず、封じ手にして(一晩)考えようと思った。流れとしては攻めないと。本譜は撤退したが、うまくいかなかった」

藤井と同じ中学生棋士としてのデビュー以来、先手番では・692の勝率を誇る渡辺。逆に書けば、藤井は不利な後手番で大きな1勝を手にした。18日の前夜祭で語った「シリーズ中盤の大きな一戦。2日間集中して熱戦にしたい」を結実。2日目を通して見せた攻勢は、読みに穴がなかった証でその充実度を物語った。

次戦に7月の永世棋聖に続く2つ目の永世称号がかかる。7月19日に22歳の誕生日を迎えたばかりだが、ダブル永世の栄誉が目前にある。

その第5局は27、28日、神戸市「中の坊瑞苑」で指される。「また第5局がすぐある。対局に向けて状態を整えたい」。終局後も笑顔を交えながら、みっちり1時間感想戦を行った。1週間後の再戦へ、視線を向けた。

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