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内田也哉子さん、最愛の母、樹木希林さんから呼び止められ「ありがとう」3回

[ 2019年11月23日 17:05 ]

エッセイストで女優の内田也哉子
Photo By スポニチ

エッセイストの内田也哉子さん(43)が23日、TBS系「サワコの朝」(土曜前7・30)に出演。去年9月に亡くなった、母で女優の樹木希林さん(享年75)が自宅で迎えた最期について語った。

「母はもともと家で死ぬことを目指していたので、でもあまりにも(病の)状況が状況なので家に帰れないなと思っていたんです。だけど本人が『私、もうそろそろ帰ろうと思う』と言うから、お医者さんに申し上げたら、今のこのタイミングを逃したら帰れませんよと言われました」。

体力があるうちに家に帰っておかないと、自らが望んでいた"自宅での死"が出来なくなると、希林さんの直感が働いたという。「元気なときから直感が鋭い、ナイフのような直感力で生きていたんですけど、最後の最後にあんなに疲れた状態でも、なお気配というものはしたんでしょうね、自分で」と感服。

「二世帯住宅で、母のフロアが1階で、私達が2階、3階で。2階に寝に行くとき母が、声があんまり出なかったんですが、呼び止められて。『ありがとう』って3回言ったんですね。今までそんなこと全くなかったので、気持ち悪いからやめてと言ったの」と振り返った。

数時間後、付き添いの看護師から連絡を受けた。「みんなで下に降りて、顔を見たらとても穏やかな。反応が遠くなっていて、声掛けても少し瞬きするぐらいの」とし、続けて「真っ先に(内田)裕也に電話をかけて。本名が啓子って言うんですけど、電話口で『啓子、しっかりしろしっかりしろ』と。(母に)声掛けたら、孫たちの手をギュッと握って、すごく反応していた」と回顧。今年3月に亡くなった、父でロック歌手の内田裕也さん(享年79)との、最期の夫婦愛を明かした。

「私は両親が、普通に穏やかに、ただたたずんでいる姿を1度も見たことがないので。その瞬間が穏やかな、初めて何か家族として内田家として一体感が」と心情を吐露。「寂しいけれど温かい瞬間だったから、多分、家で看取るってことは、こういうことなんだな。こういうことを母は目指していたんだなっていう」と、希林さんの望みの意図をくみ取った。

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