[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み
×ばつ

元千代大龍の明月院秀政「恥をさらしてでも出ようと...」ブレイキングダウン参戦の意外な理由とは

[ 2024年2月18日 17:10 ]

金田一孝介(右)のパンチを浴びる、大相撲・元千代大龍の明月院秀政(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

大相撲の元小結・千代大龍の明月院秀政(35)が18日、人気格闘家の朝倉未来がCEOを務める1分1ラウンド制の総合格闘技大会「Breaking Down(ブレイキングダウン)」に出場した。

総合格闘技パンクラス元ライト級1位の金田一孝介(34)と、無差別級のキックボクシングルールで対戦。

自身より約60キロ軽い相手のコンビネーション技術に翻弄され、0―5の判定で完敗した。

突然相撲界を去ってから1年3カ月。引退時から30キロ以上減った体重は155キロ。右腕には入れ墨がびっしり入っており、力士の姿からは一変した。その中で、今大会に参戦した意外な理由を明かした。「白血病の友達のために一肌脱ごうかなと。勝ち負けとか自分のプライドのためじゃなくて、生まれて初めて人のために戦おうかと。今日も病院から応援してますって連絡来ました」。

その友人は余命2年と言われているという。「友達が治療を頑張って、余命が伸びたりドナーが見つかったりすればうれしい。その思いだけで、恥をさらしてでもダチのために出ようと思いました」。土俵からケージへと舞台を変え、戦う姿を届けた。

試合は0―5の判定で完敗。「反撃もできず一方的にボコボコにされて、ダサいとか恥さらしって思うかもしれないけど、全くそういうのは思ってないです。出てよかった」。表情は晴れやかだった。

◇明月院 秀政(めいげついん・ひでまさ)1988年(昭63)11月14日生まれ、東京都荒川区出身の35歳。葛飾白鳥相撲教室で小6から相撲を始め、葛飾区立大道中、都立足立新田高を経て日体大に進学。4年時に全国学生選手権で優勝し学生横綱を獲得。九重部屋に入門し、11年技量審査場所で幕下15枚目格付け出しデビュー。12年初場所で新十両に昇進し、本名の明月院から「千代大龍」に改名。同年夏場所で新入幕。14年秋場所で新小結。幕内在位58場所。三役在位1場所。金星3個。技能賞1回。22年九州場所中に現役を引退。日本相撲協会には残らず、23年1月に東京・六本木で焼き肉店「みいとらんど」を開業。体重は現役引退時に189キロで現在155キロ。

続きを表示

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

格闘技の2024年2月18日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /