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阪神ドラ2・今朝丸"大谷ストレッチ"で歩む超一流の道 川藤氏からは"メシ食え"指令

[ 2025年1月14日 09:20 ]

<阪神自主トレ>両腕をストレッチする今朝丸(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

阪神の新人合同自主トレは13日、第2クール3日目を終えた。ドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18=報徳学園)は、ドジャース・大谷翔平ばりの肩甲骨周辺の柔軟性を披露。キャッチボール前にうずくまり、両手の甲を脇腹に当てたまま肘を前に出す内旋ストレッチをルーティンとしていることを明かした。大谷やプロゴルファーの石川遼らに共通する柔軟性に、今後の体づくりでパワーも兼ね備え、超一流のエース道を歩む。

入念なウオーミングアップを終え、キャッチボールが始まる直前。今朝丸がその場にしゃがみこんだ。披露したのは両手の甲を脇腹に当てたまま肘を前に出す内旋ストレッチ。両腕がつきそうなほどの可動域と柔軟性は、大谷のそれと重なった。

「自分の感覚として肩甲骨周りをちょっと柔らかくして、可動域をつけてからキャッチボールに移るという流れでやっています。(大谷選手がするストレッチも)できます」

他にもプロゴルファーの石川遼らも同様の可動域と柔軟性を持つことで有名。今朝丸は、これを生かし、腕をムチのようにしならせて最速151キロの直球を生み出す。この柔軟性は、球速だけでなく、ケガ防止にもつながる。

このストレッチを行うようになったのは中学時代から。たまたま大谷がストレッチを行っていたテレビ映像を見てまねたことがきっかけで、肩甲骨周りの重要性に気づいた。父・裕さんから「(継続して)やっておけよ」と言われたのを忠実に守ったのに加え、水泳を習っていたことも上半身の柔軟性を向上させた。メジャーのトップレベルで活躍する大谷も胸の前で両腕が触れるほど可動域が広く、柔軟性がある。この点では今朝丸も同レベルの潜在能力を秘めている。ストレッチの後のキャッチボールでは、伸びのある直球で相手のグラブを叩いた。

新人9選手をこの日、前OB会長の川藤幸三氏が視察。今朝丸には「初めは焦らず、しっかり一日一日を大事にしてやっていけよ」と声をかけた。1メートル87の長身ながら77キロと細身の18歳右腕を見た川藤氏は、「(藤川)球児(が入団した時)には"鉛筆の芯"と言っていた」と懐かしげ。新監督の若き日を重ね合わせ、「メシ食わんやつは、どないすんじゃ」と"らしい"言い回しで体づくりの重要性を訴えた。

かねて「40歳くらいまでいけるような選手になりたい」と目標を掲げる今朝丸も呼応した。「体づくりの芯がしっかりできてきたら、息の長い選手になる近道。自分も藤川監督のようにしっかり継続してやっていこうかなと思います」。技術の向上はもちろん、柔軟性をフルに生かす大きく強い体をつくり上げた先に、超一流プレーヤーへの道が開けている。 (石崎 祥平)

しろまる...練習前のルーティンとしては、前田健太(タイガース)の「マエケン体操」が有名。前かがみになって肘から先の力を抜き、腕を前後にグルグルと回す。PL学園時代のトレーナーから教わった運動で、肩甲骨の可動域を広げ、上半身と下半身の連動性を高める効果がある。中日ドラフト1位の金丸は、ウオーミングアップ時にストローを口にくわえて腹圧を意識しながら倒立するなど、30分以上をかけてから投球練習に入る。関大3年春に膝を故障してから取り入れた練習で、球質や制球力アップにつながっている。

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