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大阪桐蔭・森陽樹 佐々木朗希参考に飛躍期す1m90超大型右腕 狙う最速155キロ

[ 2025年1月14日 07:00 ]

大阪桐蔭・森
Photo By スポニチ

アマチュア野球の有力選手を調査する企画「スポニチ調査ファイル」の番外編。今秋ドラフト上位候補に挙がる大阪桐蔭(大阪)・森陽樹投手(2年)は「夏の日本一」と「高卒ドラ1」を目標に掲げ、高校ラストイヤーに臨む最速153キロ右腕。ほぼ同じ体格の佐々木朗希を参考にして自慢の直球にさらなる磨きをかけ、夏までに最速155キロ到達を目指す。

最速153キロを誇る森は1月5日、大阪府大東市のグラウンドで始動した。年始の決意を問われると「まずは夏の日本一を全員で獲りに行って、最終的には個人の目標として、ドラフト1位でプロ野球選手になることが目標です」と言葉に力をこめた。

1メートル90、92キロ。人よりもかなり高い目線の先に、日本の頂点と最高評価を見据える。そのためにやるべきことも分かっている。「まずは、基本となる体。まだまだ弱いと思うので、しっかり土台をつくって、もっと考え方とか取り組みの部分で成長できるように頑張っていきたいと思います」。すでにプロ顔負けの堂々たる体格を誇るが、本人は、まだ物足りないようだ。

最大の武器に磨きをかけることも、忘れない。遠投120メートルという強肩から生み出される剛球だ。「自分の持ち味はストレート。相手打者にどんどんストレートで投げて行って、押していくというのが自分の強みだと思います」と自己分析。すでに最速153キロを計測しているが、歩みを止めるつもりはない。

「まずは球速というのが一番、大事。球の速さというのは一番の武器だと思うので、速さをまず求めて行った中で、切れだったり、回転数の多さだったりを求めて行きたい。夏で言ったら155キロを目標にやっています」

夏までの「最速2キロアップ」に向け、オフ期間から走り込みやウエートトレーニングで下半身強化に努めている。その努力の積み重ねが球速の目標値だけでなく、憧れの投手の背中に近づくことにもなる。佐々木朗希だ。

「160キロを超えるような真っすぐと、変化球も切れがあって、身長も高くて、自分も身長も同じくらいで手足が長くて、タイプで言うと似ているかなと思うので、自分の目標にしている投手です」

目標の右腕は公称1メートル92、92キロ。確かに、ほぼ同体格だ。動画などを見る機会には「真っすぐの握りとかフォークとかの握りとかを見ています」と言う。ただし。フォームは、自身の形を貫く。「フォームはあまりイジりたくないので(佐々木を参考にはしていません)」。取り入れる部分と崩さない部分をきっちりと分け、さらなる進化を期す。

「もうこの高校に入った時からずっと"ドラフト1位で行く"と言っていたので。その目標を強く持っているので、その目標にブレずに、ずっとやってきている」

大志を抱き、宮崎から大阪にやってきた。夏の日本一とドラフト1位指名――。自慢の直球で並み居る敵を圧倒し、目標に向かって一直線に突き進む。

◇森 陽樹(もり・はるき)2007年(平19)8月1日生まれ、宮崎県延岡市出身の17歳。小学1年から東海東少年野球クラブで野球を始めて投手と捕手。聖心ウルスラ学園聡明中では軟式野球部に所属。大阪桐蔭では1年秋から背番号15でベンチ入りし、2年春夏と2度甲子園に出場。2年秋から背番号1。50メートル走6秒7、遠投120メートル。1メートル90、92キロ。右投げ左打ち。

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