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ソフトバンク ドラ5・石見颯真 イチロー魂で「ポスト今宮」争い名乗り 将来の主軸候補

[ 2025年1月14日 06:00 ]

<ソフトバンク新入団選手発表会見>ポーズする5巡目・石見(撮影・岡田 丈靖)
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【目指せ!イチロー&由伸 24年ドラフト下位指名】 イチロー魂で激しい競争を生き抜く。ソフトバンクのドラフト5位・石見颯真内野手(18=愛工大名電)の、プロ生活が始まった。7日に筑後市のファーム施設で新人合同自主トレがスタート。昨年11月に、高校の大先輩・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)が母校で行った指導を受けた18歳は、レジェンドから力をもらい熾烈(しれつ)な遊撃競争に挑む。

選手層の厚さでは球界トップクラスのソフトバンク。今季プロ16年目を迎え、7月に34歳となる今宮の後継者育成は、課題の一つとなっている。昨秋のドラフト会議では遊撃手が本職の3選手を指名。その一人が石見だ。

愛工大名電では1年からレギュラーとなり、甲子園3度出場に貢献した左の強打者。3年春に外野手から遊撃手に転向したばかりだが、球団からは「走攻守を兼ね備えた攻撃型遊撃手。パンチ力があり、広角に強い打球を打つことができる。チャンスに強く勝負強いところも魅力。将来の主軸として期待が持てる逸材」と期待を寄せられている。昨春の選抜では、阪神のドラフト2位・今朝丸(報徳学園)から2安打を放つなど、武器である打撃力に磨きをかけ「ポスト今宮」への競争に参戦する。

昨年11月、愛工大名電の偉大なOBである、イチロー氏が母校を臨時指導。石見はキャッチボールの相手を務めるなど、レジェンドの凄みを肌で感じた。「プロになれば(投手の)球が速くなるがどう対応するか?」という質問には「僕はプロに入って球が速いと思ったことがないから分からない」と返され「天性の才能すぎて」と苦笑いしたが、プロで活躍するための考え方は、刺激と財産になった。

7日には新人合同自主トレがスタート。初日からキャッチボールやノック、体幹トレーニングなどのメニューをこなしプロ野球選手としての生活が始まった。イチロー氏とマ軍で同僚だった新任の城島健司CBO(48)が、初日に「この施設を活用するのもしないのも自分次第」と新人選手にエール。石見も「高校も自主練に特化したチームだったので練習方法は学んできた。何ランクも上の施設を使っていけたら」と将来のレギュラー獲得へ、気持ちを新たにした。

【同期2人が遊撃ライバル】
石見の同期でもあり、ライバルにもなる遊撃手が2人いる。ドラフト2位の庄子(神奈川大)、4位の宇野(早実)も遊撃が本職。「ポスト今宮」への競争相手となるが石見は「学べるところは吸収して上達できるように」と話した。庄子は大学通算54盗塁で、50メートル走5秒7の俊足。名門・横浜(神奈川)出身で、DeNA・度会ら同学年の4人が既にプロ入りしており「一番(の目標)は盗塁王を獲りたい。最終的に新人王はついてくる」と意気込んでいる。新人では明大からドラフト1位で楽天入りした宗山が、20年に1人の逸材とされ注目を集めているポジション。球界を代表する遊撃手は?数年後の勢力図がどうなっているか注目だ。

◇石見 颯真(いしみ・そうま)2006年(平18)6月10日生まれ、滋賀県出身の18歳。小3から野球を始め、愛工大名電では1年夏から外野手としてレギュラーを獲得。同年夏、2年夏、3年春と3度の甲子園出場。3年春に遊撃手に転向し、夏は愛知大会5回戦で敗退した。1メートル76、76キロ。右投げ左打ち。

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