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石川柊太 ロッテ入団会見 吉井監督から思い入れある背番号「21」継承「想像するとワクワク」

[ 2024年12月20日 05:30 ]

フォトセッションに臨む吉井監督(右)と石川柊太(撮影・松永 柊斗)
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ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ロッテ入りが決まった石川柊太投手(32)が19日、本拠地のZOZOマリンで入団会見に臨んだ。背番号は今季まで吉井理人監督(59)が背負った「21」に決定。指揮官から思い入れのある番号を託された右腕は、ローテーションの一角としてフル稼働を誓った。吉井監督は背番号が「81」に変更となる。

言葉以上に背番号に込められた熱意を感じ取った。会見に先立ち、発表された石川柊の背番号は「21」。吉井監督にとっては同郷の和歌山・箕島の先輩である東尾修氏の現役時の背番号であり、自身も近鉄時代の90年から背負い、ヤクルトやメッツ、ロッキーズでもつけた愛着のこもった大事な番号だった。

宣言残留を認める方針のソフトバンクに、巨人、オリックス、ヤクルトと5球団による争奪戦。交渉の席で「21」を譲ることを提案されたという右腕は「うれしく思う一つだった。それを背中につけて野球ができることを想像するとワクワクする」と振り返った。

吉井監督は「元々、21番は誰か活躍していた選手にあげようと思っていた」と明かし、「1年間、離脱することなく。25試合以上は投げてもらいたい」とメジャー挑戦する佐々木が抜ける先発ローテーションの柱に期待した。3年総額6億円規模の好条件で加入。指揮官からの背番号譲渡という異例の厚遇に加え、ここZOZOマリンでは無類の強さを誇る。球場特有の海風が自慢のパワーカーブの威力を引き上げ、通算18試合に投げて7勝1敗、防御率2・47の好成績。今季は3戦2勝で、12イニングを投げて一点も失わなかった。

ソフトバンク育成時代の「138」から、支配下昇格して9シーズン背負った「29」、そして新天地での「21」へ。「ホークスでは和田さんがつけていて格好良いと思っていた。25試合、それ以上を投げる覚悟で決意した」。自分の番号とするべく、1年目から全開の投球を誓った。(大内 辰祐)

≪過去に長嶋監督→江藤「33」譲渡≫監督からの背番号"譲渡"で、有名なのは99年オフにFAで広島から巨人に移籍した江藤智が、当時の長嶋監督から広島時代と同じ背番号33を譲られたケースだ。長嶋監督が交渉中に「あくまで江藤君が優先。彼が33をつけないのなら、僕は来年そのまま33をつけます」と訴え、入団会見でもアピール。恐縮した江藤は会見から18日後にようやく決断し、長嶋監督は背番号3に変更した。

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