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渡辺恒雄さん死去 川渕氏と「独裁者」対決 Jリーグ運営方針巡り舌戦

[ 2024年12月20日 05:30 ]

渡辺恒雄氏死去

川淵三郎氏
Photo By スポニチ

かつて渡辺氏と「犬猿の仲」と言われた初代Jリーグチェアマンの川淵三郎日本サッカー協会相談役(88)が「在りし日のお姿をしのび、ここに謹んで哀悼の意を表します」と追悼メッセージを発表した。

93年開幕のJリーグはクラブ名から企業名を排除した。これに強く反発したのがV川崎(現東京V)の親会社社長の渡辺氏。Jリーグの理念を「空疎」と一蹴した。V川崎がホームタウンを川崎市から東京都調布市に移そうとした際にも対立し、「独裁者」と批判。川淵氏も「独裁者に独裁者と言われて光栄」と応酬するなど、舌戦を繰り広げた。

川淵氏は「クラブの呼称問題などで侃々諤々(かんかんがくがく)の論戦を繰り広げたことが懐かしく思い出されます」と回想し「渡辺さんとの論争が世間の耳目を集め、多くの人々にJリーグの理念を知らしめることになりました。まさに渡辺さんはJリーグの恩人。感謝しています」と謝意を示した。

その後、2人は和解した。高円宮の葬儀では、久しぶりに再会して言葉を交わし、7年前には川淵氏の自伝の中で対談を行った。

「かくしゃくとされ、話される内容も鋭く、得難い時間を過ごさせていただきました。頭脳では到底かなわないものの、渡辺さんのように年を重ねていきたいと思いました。その渡辺さんが亡くなり、目標を失った思いです」。川淵氏は渡辺氏の存在の大きさを改めて感じているようだった。

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