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ソフトバンク・有原「全力でいきたい」 03年ダイエー・杉内の快投を再現し逆転Vへ流れをつくる

[ 2024年11月2日 06:00 ]

ゴムチューブを引っ張りトレーニングするソフトバンク・有原(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

頼れるエースが流れを変える。ソフトバンクの有原が、きょう2日に予定されている日本シリーズ第6戦の先発マウンドに臨む。

ここまで2勝3敗。後がない状況に追い詰められた。「僕は僕の仕事をしっかりするだけなので。前回のことは忘れて、また1試合目だと思って全力でいきたいと思っています」。1日、みずほペイペイドームの投手練習で汗を流した右腕は、冷静な口調で意気込みを語った。

第1戦では横浜スタジアムで7回を無失点に抑える快投。多彩な変化球を駆使するなどして、強力なDeNA打線を完璧に封じた。打者としても決勝打を放つ大活躍だった。再び勝利投手となれば今シリーズ2勝目。チームで先発投手が日本シリーズで2勝を挙げるのは2003年のダイエー・杉内(現・巨人投手チーフコーチ)以来となる。

当時はホームからのスタートだった点は異なるが、今回同様に連勝スタートから3連敗。そこで2戦目に続き6戦目に登板した杉内が再び快投を見せて勝敗をタイに戻し、逆転日本一へ導いた。有原が21年前を"再現"する流れをつくることができれば、同じくチームでは03年杉内以来となる先発投手としてのMVPも見えてくるはずだ。

逆境であることは間違いないが、これまでも気持ちのこもった投球で大一番でチームに勝利をもたらしてきた。「しっかり気持ちを入れて投げていきたい」。今季フル回転のエースが闘志を燃やしてマウンドに立つ。 (木下 大一)

▽03年ダイエー・杉内の日本シリーズ 入団2年目で10勝。阪神との日本シリーズでは本拠地での第2戦に先発して8回5安打無失点で連勝発進に貢献。2勝3敗と追い込まれた第6戦は先発で7回1失点と力投しシリーズ2勝目。逆転日本一を呼んだ。通算15回で与四死球は0だった。

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