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【甲子園】初の4強・土浦日大・小菅監督 「気持ちが切り替わって」6回に一気5点「全員でつかめた勝利」

[ 2023年8月19日 13:39 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第12日・準々決勝 土浦日大9―2八戸学院光星 ( 2023年8月19日 甲子園 )

<八戸学院光星・土浦日大>6回1死一、三塁、土浦日大・鈴木はスクイズを決める(撮影・大森 寛明)
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大会12日目の第2試合では、5年ぶり5回目出場の土浦日大(茨城)が2年連続12回目出場の八戸学院光星(青森)と対戦。9―2で勝利し、初の4強進出を果たした。

打線は3回、2死一、二塁から3番・後藤陽人(3年)の中前適時打で先制。なおも満塁では5番・松田陽斗(3年)の左前適時打で2点を加えた。

1点差に追い上げられたクーリングタイムあけの6回にはアルプスに「水戸黄門」のテーマ曲が流れ、1死一、三塁には8番・鈴木大和(3年)のスクイズで加点。なおも2死満塁には2番・太刀川幸輝(3年)が右中間越え3点適時三塁打、後藤にも中前適時打が出て、この回一気に5点を奪った。9回には先頭・松田が今大会2号となるバックスクリーン左への本塁打を放った。

投げては先発した右腕の伊藤彩斗(3年)は3回まで無失点。4回に1点を失うと、1死からエース左腕・藤本士生(3年)にスイッチ。藤本は5回に1点を失ったものの、その後を抑えてリードを守り切った。

土浦日大の小菅勲監督は、初の4強進出を決めて校歌を聴き、「まあいつも何回聴いてもいい校歌だなと思いまして、きょうも全員でつかめた勝利だったんで、非常にうれしかったです」と喜んだ。

1点リードの6回、クーリングタイムがあけたところで一気に5点。「結構あそこで試合が動くことが多いっていうことで、後半の初回って言う形で、気持ちが切り替わって。前半ちょっと打てなかったんですけれども、もう1回そこからやり直そうっていうことで、みんな攻撃がつながったと思います」と目を細めた。

鈴木のスクイズは一度ファールで失敗の後、再度サインを出したもの。「どうしてもあの1点が欲しかったので、たとえ外されようが失敗しようが攻めるっていう姿勢を相手の選手にもうちの選手にも見せるつもりでやってみようということでやってみました」と振り返った。

太刀川の3点適時三塁打については「その前の打席まで向こうの投手に対するインコースのボールに過剰反応してまして、本来そういった右中間方向に打つバッターなんですけれども、自分の本来のバッティングがあの場面で思い出せて、結果につながったんだと思います」と称えた。

投げては1点を失った4回、1死からエース・藤本に継投。「勝負手を誰が挙げるのかということで、あの場面次の1点というのが非常に大きな比重を占めると思いましたので、その時にマウンドに立ってるのが誰かっていうことで、これはエースでしかないと思いまして、判断しました」と説明した。

守りでは4回、5回に1失点ずつと最少失点で切り抜けた。「非常にコンディションが暑くて、グラウンドも少し荒れてる中で、でも全員でそれをカバーしながら、しっかりと守れたと思います」と評価した。

準決勝の相手は慶応。「ここまで凄く心身ともにいい状態で来てますので、相手がどこであろうと、自分たちの野球をしたいっていうふうに思ってます」と前を見据えた。

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