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沖縄尚学の東恩納「相手がただただ上」と慶応打線に脱帽 試合前は吐きそうに...プレッシャーとも戦った

[ 2023年8月19日 12:02 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第12日・準々決勝 沖縄尚学2―7慶応 ( 2023年8月19日 甲子園 )

<沖縄尚学・慶応>6回、慶応・加藤に適時二塁打を許した沖縄尚学・東恩納(撮影・藤山 由理)
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沖縄尚学の"ミスターゼロ"、東恩納蒼投手(3年)の夏が終わった。5回1/36失点で左翼の守備に回った。9回は最後の打者になってしまった。

立ち上がりは完ぺきだった。警戒していた慶応の1番の丸田の3球目には今夏ほとんど投げてこなかったフォークを投じた。相手にデータがないことを考えての投球。「ぶっつけ本番みたいな形にはなったんですけど、それがしっかりいいコースに決まっていて、よかったと思います」と手応え。4回の3者連続三振など、5回までは3安打、7奪三振を奪った。「5回までは今までで一番よかったと思います」と振り返る。

6回に悪夢が待っていた。6失点と暗転した。今夏に導入された10分間のクーリングタイムや疲れの影響は否定。1死から四球も挟まり集中打を浴びた。「まだまだ自分の方が下。相手打線の方が一個上だと思いました」と慶応打線に脱帽。相手の4番に逆転の二塁打を打たれたシーンでは思わず苦笑いした。「しっかり打たれたので。スッキリというか。本当に相手がただただ上だったとしか、捉えることができなかったです」と涙はなかった。

今夏は3回戦の創成館(長崎)戦の途中まで47回1/3連続無失点の快投でチームをベスト8に引き上げる原動力だった。「自分だけの力では、ここまで来れていない。声援の力、監督、コーチ、チームメートがいての結果。みんなに感謝をしてかみしめたいと思います」と力を込めた。

先制2ランを放った仲田は試合前の東恩納について「吐きそうになっていた。相当緊張していたんだと思った」と明かした。プレッシャーとも戦いながら春夏連続の甲子園で思いっきり自分の力をぶつけた。今後は大学に進学予定で、4年後のプロ入りを目指す。

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