造血幹細胞移植について

造血幹細胞移植ってなに?

造血幹細胞移植の種類

  1. 骨髄移植
    ドナーに全身麻酔をして骨盤を形成する大きな骨=腸骨(腰の骨)から採取した骨髄液を、患者さんの静脈へ点滴で注入します。
  2. 末梢血幹細胞移植
    ドナーに白血球を増やす薬(G-CSF)を3〜4日間、連続注射し、末梢血中の造血幹細胞が増えたところで血液成分分離装置で造血幹細胞を採取し、骨髄移植と同様に患者さんへ移植します。
  3. さい帯血移植
    さい帯血は、お母さんと赤ちゃんを結ぶさい帯と、胎盤の中に含まれる血液です。その血液中には造血幹細胞がたくさん含まれています。さい帯血バンクではさい帯血を保存し、移植の必要な患者さんに提供し移植します。

HLAとは?

赤血球にはA型、B型、AB型、O型などの血液型があり、輸血の際には血液型を一致させないといけません。同様に白血球をはじめとする全身の細胞にはヒト白血球抗原(HLA:Human Leukocyte Antigen)と言われる型があり、移植の際に重要となっています。造血幹細胞移植ではHLA型の中のA座、B座、C座、DR座という4座(8抗原)が重要とされています。HLA型は両親から各座半分ずつを遺伝的に受け継ぐため、兄弟姉妹の間ではHLA型が完全にあったドナーが4分の1の確率で見つかりますが、多くの患者さんは家族内にHLA型が適合ずるドナーを持っていません。また、非血縁者間では、数百から数万分の1の確率でしか一致しません。

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