さい帯血バンクのお仕事紹介(受入〜調製)
受入
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さい帯血・書類受入
提携採取施設からさい帯血や書類などをお送りいただきます。
さい帯血や書類などの確認を行います。
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検査
さい帯血が到着すると、凝集(血の塊)がない事の確認や採取液量、細胞数(有核細胞数)を測定し、決められた基準をクリアしているか確認します。
有核細胞は、移植に必要な細胞であり、基準を満たした十分な細胞数のあるさい帯血が調製・保存されます。
提携採取施設で採取されるさい帯血は大変貴重です。さい帯血バンクではドナーさんへの感謝を込めて善意を無駄にしない様に作業しています。
調製
三次更衣に着替えてクリーンルームに入室します。
調製作業は、ほとんどが手作業であり、室内に設置した、より清浄度の高い「安全キャビネット」で行います。
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赤血球と分離
赤血球を沈降させ、有核細胞・血漿と分離します。空のバッグに赤血球が入らないように注意しながら、有核細胞と血漿を移し替えます。
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遠心分離
遠心分離機でさらに有核細胞と血漿を分離します。
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液量調整
定められた容量になるように空のバッグに血漿を抜き取り、液量を調整します。
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凍害保護液の添加
凍結保存前に有核細胞を保護する目的で凍害保護液を冷やしながら添加します。
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凍結用バッグに移し、調製完了
温度が上昇しないように注意しながら、凍結バッグ(1バッグ25mL)に移し替え、保護容器に入れます。
細胞は時間が経つと劣化してしまうため、一つ一つの調製工程を丁寧かつ迅速に行い、凍結へ進みます。