「砂漠のオアシス」のバラ祭り、咲き乱れるバラの花を摘む
特集「2024 写真が記録した1年」撮影秘話:モロッコのバラ祭り編
2024年12月14日
モロッコでは春になると、バラの収穫を祝う祭りが行われる。早朝、花が開いて香りを発する前に、女性たちが中心になって、バラのつぼみを摘み取る。(Photograph by Rena Effendi)
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レナ・エフェンディ氏。(Photograph by Maria Klenner)
毎年春が来ると、モロッコのアトラス山脈のふもとの谷には、何キロにもわたってバラの花が咲き乱れる。
「砂漠のオアシスのようです。街に向かって車を走らせていたとき、カスバと呼ばれる泥レンガで造られた要塞を背景に、バラの茂みや緑のヤシの木が点在しているのが見えました」。写真家のレナ・エフェンディ氏はそう話す。
(video by Rena Effendi)
エフェンディ氏は、ローズウォーターの蒸留所があるケラーア・メグナという街の収穫祭に参加した。(参考記事:「ブルガリア「バラの谷」、ローズオイルの故郷 写真24点」 )
主に女性たちが行う、バラのつぼみの収穫や選別の作業の様子を記録したいと考えたからだ。
(video by Rena Effendi)
「香りを損なわないように、日差しが強くなってバラが完全に開ききる前に摘み取る必要があります。そのため、この作業は朝早くから行います」
その後、咲いたバラは手作業で選別し、最上級のものはローズオイルやローズウォーターに使い、それ以外は乾燥させて、お茶や花飾りにする。
(video by Rena Effendi)
特集ギャラリー:2024 写真が記録した1年 写真21点(写真クリックでギャラリーページへ)
勇気を振り絞って | 南極 アトカ湾
コウテイペンギンのひなが、高さ15メートルの崖から初めて海に飛び込む。この種は普通、低い海氷の上で繁殖するが、分厚く、解けにくい棚氷の上でもコロニーが見られるようになってきた。こうした行動の増加には、気候変動が関係しているようだ。親と別れた子ペンギンたちは海で狩りをして食べ物を見つけなければならない。(写真=バーティ・グレゴリー)
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文=Heidi Schultz/訳=鈴木和博