会計を知れば
資本主義社会の仕組みが見えてくる

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「最後は、この作り出した売上高をいかに効率よく利益に変えているかだ。それが当期純利益率だ」

「これまで3つのフェーズに分けて分析指標を説明してきたけど、この3つの式を掛け合わせるとどうなる?」

「?」

高橋は石田が何を言いたいのか皆目わからなかった。

石田は3つの式を並べて書いた。そして、分子と分母で消去できるものに横線を引いて式を整理し、最後に「=ROE」と書いた。

「実は、ROEはレバレッジ比率、総資本回転率、当期純利益率の掛け算で求まるんだ。この考え方はデュポン・モデルといわれるもので、1920年代にアメリカの化学会社デュポンで編み出された考え方なんだ」

「そう言われれば、会計の入門書に書いてあったような気がします」

「実はこの計算式は事業全体のプロセスを表しているんだけど、計算式だけで説明されてもその意味するところがよくわからない。このような事業全体のプロセスを表す図と一緒に勉強すれば、その意味が簡単に理解できる」

石田の説明はいつもシンプルであり、明快であり、直感的に理解できるものだった。

(毎週水曜日更新。第5回は10月8日公開予定です)


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