明治安田生命に金融庁が立ち入り検査へ、透けて見える「検査主眼の転換」

ダイヤモンド編集部
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写真:明治安田生命保険Photo by Yasuo Katatae

金融庁が明治安田生命保険に立ち入り検査を行う。検査は営業職員の管理体制と、経営者向けの保険商品の販売が、過度に節税目的になっていないかの2点に対して行われる予定だ。金融庁の一連の動きからは、検査主眼の転換が透けて見える。(ダイヤモンド編集部 藤田章夫、片田江康男)

明治安田生命へ立ち入り検査方針
営業職員の管理体制と節税保険を問題視

金融庁は近く、明治安田生命保険に立ち入り検査を実施する予定だ。

金融庁検査の狙いは、大きく二つある。一つは顧客の職場や自宅へ訪問し、保険商品の提案や契約、保険金支払いの案内などを担う営業職員(生保レディー)に対して、金銭詐取などの不正防止のための管理体制が構築されているかだ。

そしてもう一つは、中小企業の経営者向けに、過度に節税効果をうたった、いわゆる"節税保険"の販売についての実態把握である。

明治安田への立ち入り検査が判明した直前、中堅外資系生保のエヌエヌ生命保険に対して金融庁は業務改善命令を出したばかり。生保業界への厳しい姿勢に、生保業界では緊張感が高まっている。次ページで、明治安田が検査の対象となった背景と、一連の動きから見える金融庁の検査主眼の変化を解説していく。

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