米朝会談は自然の流れ、置いてけぼり日本は苦しい立場に
詳細はこちら
3月5日、韓国の文在寅大統領の特使団が平壌で北朝鮮の金正恩国務委員長と会談、金委員長はトランプ米国大統領と、非核化と米朝関係正常化のための対話を望んでいることを米国に伝達するよう求めた。またその対話が続く間、核実験と弾道ミサイル発射実験を行わないとし、例年の米韓合同演習にも理解を示した。
これを特使団から伝えられたトランプ大統領は8日「5月までに米朝首脳会談に応じる」との意向を表明、戦争に向け刻々と進んでいた時計の針は少なくとも当面は停止した。米朝関係の急展開に驚きの声も多いが、「対話」は自然の流れだ。
「対話」の予兆はあった
北の「核武力完成」の声明の意味
実はその予兆は昨年10月からあった。
昨年11月16日付け本コラム「北朝鮮の自制はなぜか、孤立するトランプと『完全に一致』した安倍の危うさ」で、私は「北朝鮮の自制はなぜか」「核戦力の建設達成、は中断の弁明」「米国の軍事圧力に一定の効果か」との見出しでそれを指摘した。
北朝鮮の「労働新聞」が10月28日に「核戦力の建設は既に完成の目標が達成された」と報じたのは、これ以上核実験、ミサイル試射の必要はない、との意味で、実験を中断することの内外に向けての弁明だろう、と述べた。
あなたにおすすめ